内水被害軽減をと福知山市が大江で排水ポンプ場

2019年06月03日 のニュース

 福知山市は、一昨年、昨年と2年連続で内水被害に見舞われた由良川左岸の大江町公庄-河守地区で、排水ポンプ場や調節池を新設することなどを盛り込む対策案を明らかにした。国、京都府にも支援を求め、一昨年の台風21号規模の出水での家屋浸水被害(床上17戸、床下18戸)のおおむね解消をめざす。

 市は、2018年度に行った浸水メカニズムの調査に基づいて施設配置最適化計画案をまとめ、31日に東羽合、市消防防災センターで開かれた福知山市など府北部4市、国、府などでつくる由良川大規模内水対策部会の第3回会議で、伊東尚規・福知山市副市長が計画を提案した。

 公庄-河守間の由良川堤防には、本流につながる支流の樋門が4つある。樋門が閉じた時に生じる内水は河守と蓼原の集落に近い最下流の公手川樋門(河守)付近に集まり、浸水に至る。

 計画案によると、市は管理する公手川を改修、公手川樋門そばに排水能力毎秒3トンのポンプ場と容量5千立方メートルの調節池を整備する。併せて早めの避難につながるタイムライン活用などソフト事業にも力を入れる。

 国には樋門が閉じる時間を短くして内水量を減らすための由良川本流の掘削と樹木伐採など、府には管理河川の支流・蓼原川での護岸嵩上げなどで支援を求めた。

 伊東副市長は「財政面を含め国、府の支援をいただきながら取り組みを進めたい」と話す。排水ポンプ場など市の役割分については5年を一つの目安にするが「それより早くしたい」と気持ちを引き締めた。

 

写真上=昨年の7月豪雨で浸水した大江町河守新町。一昨年の台風21号よりも被害が大きかった

写真下=公手川樋門付近にポンプ場などを整備する

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