抹茶の原料「てん茶」の生産始動 土の組合工場
2019年05月24日 のニュース
一番茶の収穫が最盛期を迎える中、「良いお茶の産地」として評価が高い京都府福知山市で、抹茶の原料となる「てん茶」の製造が24日に始まった。土(つち)の福知山地方てん茶工場が午前8時に始動。これから3交代の24時間フル回転で、6月6日ごろまで稼働する。
工場は、市内4茶業組合でつくる福知山地方てん茶生産組合(勝田孝男組合長)が運営する。
てん茶は、もまずに乾燥させた茶で、石臼などで引いて粉にすると抹茶になる。
工場では、生産農家から持ち込まれた生葉を、大型の専用機械で蒸したり、乾燥させたりして香り高く仕上げる。日中になると室温が40度近い暑さになる工程もあり、組合員と関係者が汗をかきながら作業を続けている。
稼働初日ということで大橋一夫市長が訪れ、「福知山のお茶振興と品質向上に尽力いただいています。市も福知山茶のPR、情報発信に努めていきたい」と組合員らを激励。大槻成利副組合長(67)は「多くのみなさんに飲んでいただくものなので、良いものにしていきたい」と話していた。
写真=全ての工程を終えた茶葉が袋の中へ(きょう午前8時すぎ)