地域の人たちと最後の茶摘み 統合の佐賀小学校
2019年05月22日 のニュース
統合に伴い今年度で閉校する京都府福知山市私市の佐賀小学校(山口明日子校長)は21日、「ふれあい茶摘み」をした。参加した全校児童22人と地域の人ら総勢64人が、同校の伝統行事が終わることを惜しみながら、一番茶を手作業で収穫した。
保護者や地域の人たちが育ててきた学校敷地内にある茶園で毎年実施。今年も佐賀地区の農地・水保全管理会(大槻哲夫代表)との共催行事で、市シルバー人材センター佐賀班の人や保護者たちも参加した。
童謡・茶摘みの歌を児童たちが披露したあと、運動場横にある茶園に移動し、これまでに経験のある上級生が、初めての1年生にコツを教えながら作業した。
地域の人らとの会話も楽しみながら丁寧に葉を摘み、2時間ほどで約43キロを収穫した。茶葉は工場で製茶したあと、学校で子どもが飲んだり、参加者に配布したりするという。
6年生の朝倉音桜さんは「佐賀のお茶は好きです。今年の茶葉は去年よりも多く育っているように思います。地域の人とは、地元特産のタケノコについての話をしました。最後の茶摘みなので寂しく感じます」と話していた。
写真=一番茶を丁寧に摘む子どもたち