新町商店街の空き店舗がレンタルスペースに 京都工繊大生が設計

2019年05月08日 のニュース

 京都府福知山市新町商店街に、空き店舗を利用したレンタルスペース「アーキテンポ」が出来た。まちを元気にするため毎月第4日曜日に定期市・福知山ワンダーマーケットを開いている実行委員会が設置し、初日にはクラフトビール、焼き菓子などを販売。多くの人が足を運んだ。

 30年以上空いていた元紳士服店の建物を借り、実行委、地元の有志ら約30人がレトロな風合いを生かしたリフォームをした。設計は京都工芸繊維大学生が担当。厨房付きで約80平方メートルの広さがある。

 資金はクラウドファンディングを通じて募集。締め切り日までに187人から、目標額の100万円を超える139万5千円が寄せられ、テーブル、いす、塗装などの費用に充てた。

 アーキテンポ開店日の4月28日には、マーケットに出店をしてきたミヤサイ、ABAKES、実行委がワンダーバーを営業。コンクリート、木の風合いを生かした店舗にたくさんの人が関心を寄せ、飲食や休憩をして思いおもいに過ごした。

 舞鶴市から訪れた51歳の女性は「手作りの温かみを感じる内装で、おしゃれですね。お店を出す人が変わるということなので、また来てみたいです」と話した。

 こだわりを持った商品作り、販売を応援し、空き店舗の目立つ商店街への出店の誘致も目指す実行委は、「ここから新しい店舗が生まれ、商店街のシャッターが一つひとつ空いていけばと思います。日常的に人の流れが出来ればうれしい」と話す。

 マーケット出店者以外や、イベント利用へのレンタルも考えているという。

 

写真=たくさんの人が足を運んだアーキテンポ

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