工繊大所蔵ポスターで田中一光デザイン展 市美術館
2024年09月17日 のニュース
昭和の日本を代表するデザイナーの一人、田中一光さん(1930年~2002年)のデザイン展が、京都府福知山市内記一丁目の市佐藤太清記念美術館で開かれている。市内にキャンパスがある京都工芸繊維大学と市の連携企画。歌舞伎役者、日本画などを取り入れたデザインが目を引き、訪れた人らがじっくりと鑑賞している。10月20日まで。
無印良品、LoFtのロゴを制作した人物としても知られ、多くのポスターを手掛けた。日本の伝統芸能、美術を下地にしたデザインは海外でも人気が高い。今回は工繊大美術工芸資料館が所蔵するポスターから35点を選び、「田中一光のデザイン-美術・芸能・文字」と題して並べている。
三角、四角、丸といった単純な図形と色づかいだけで芸者の顔を表現した「日本舞踊」、四字熟語のみで店舗の開店を伝える「無印良品 堂堂開店」、歌川広重の浮世絵などをモチーフにした環境保全ポスター3作品など多彩な内容になっている。
火曜日休館。大人220円、小中学生110円。
■ギャラリートークも■
9月22日、10月5日の午後2時から展示作品を解説するギャラリートークが催される。9月は同資料館の並木誠士館長、10月は同資料館学芸員の和田積希さんが講師を務める。申し込み不要で、入館料のみ。
市佐藤太清記念美術館は電話0773(23)2316。
写真(クリックで拡大)=芸者や歌舞伎役者を表現したポスター