福知山出身の絵本作家 たかはしきよしさん原画展 精緻な虫や植物54点並ぶ
2026年04月28日 のニュース
京都府福知山市野家出身の絵本作家、たかはしきよしさん(1929~2024年)=本名・高橋清=の原画展が26日、内記一丁目の市佐藤太清記念美術館で始まった。細部まで描き込まれ、まるで写真のように精緻な昆虫や植物の作品が来場者を迎えている。7月12日まで。
たかはしさんは、デザインや油彩画を制作する一方、幼少期から親しんだ動植物が題材の作品を得意とし、1970年代以降は絵本や図鑑の分野で活躍。『夏の虫 夏の花』『ぼく、だんごむし』などの絵を担当したほか、『シートン動物記』『ファーブル昆虫記』の挿絵も手掛けた。
幼少期は主に福知山で過ごし、大正小学校、旧制福知山中学校を卒業。20代前半に京都市内へ移り、デザイナーとして印刷会社の仕事に携わりながら創作を続けた。40代で関東に拠点を移し、絵本制作に本格的に取り組み、43歳のときにはヨーロッパを訪れて表現の幅を広げた。
遺族によると、信念を貫く強さを持ちながらも思いやりのある優しい人柄で、暮らしぶりや服装にもこだわりを持ったおしゃれな人物だったという。晩年は弟の住む宮津市で暮らし、2024年に94歳で亡くなった。
その後、出版社で保管されていた原画が遺族のもとに届けられ、昨年宮津市内で原画展を開催。出身地の福知山の人にも見てもらいたいと、遺族の意向で実現した。
会場の2階展示室には、科学絵本『モンシロチョウはなにがすき?』や『しゃがんでみつけた かわのむし』などの原画54枚が並び、モンシロチョウやハチ、チューリップなどを克明に描いた作品に来場者が見入っている。
加えて、行動展に出品した油絵や、晩年に手掛けた書もあわせて展示し、幅広い創作活動の一端に触れられる構成となっている。また、たかはしさんの絵本を自由に読むことができるコーナーも設けている。
市佐藤太清記念美術館は「一枚一枚の絵に込められた思いや物語の広がりを、ごゆっくりご鑑賞ください」と呼びかけている。
入館料は大人360円、小中学生110円。開館時間は午前10時から午後5時まで。休館日は毎週火曜、水曜。ただし、ゴールデンウィーク中の5月5、6両日は開館し、7、8両日を休館とする。
写真(クリックで拡大)=細部まで描かれたモンシロチョウ









