高校生が三和町で民泊 農村体験で絆強める
2019年04月15日 のニュース
京都府京都市西京区の京都明徳高校普通科の生徒たちが、1泊2日の農山村教育民泊で12、13両日、福知山市三和町を訪れた。新入生オリエンテーションの一環で、生徒たちは民家9軒に数人ずつに分かれて宿泊。田舎の良さを感じながら過ごし、交流を深めた。
農山村教育民泊体験事業に取り組む一般社団法人京都丹波・食と森交流協議会(本部・南丹市八木町、中島三羊子代表理事)が、福知山市などの協力を得て実施している。農山村について学び、生徒間の絆を強めることが目的。
8日に入学式を終えたばかりの1年生のうち33人が、男女別に3、4人ずつに分かれ、民家で農村体験をした。福知山市内で団体での教育民泊の受け入れは今回が初めて。
生徒たちは約1時間かけて三和町に到着。千束の市役所三和支所前で開かれた“入村式”に臨み、受け入れ先の地域住民と顔合わせをした。
入村式で地元住民組織・三和地域協議会の大槻昭則会長は「ひと晩だけですが、十分に田舎を味わってほしい。三和で田舎の良さを知ってもらえたらうれしい。大歓迎します」と伝えた。
続いて、生徒代表で10組の学級委員の松山慎君が、「普段できない体験をさせてもらえると聞いており、楽しみです。よろしくお願いします」とあいさつした。
このあと、生徒たちは受け入れ先の民家へ移動し、シシトウやトマトの苗植え、地域の史跡散歩、タケノコ掘りなどをそれぞれ体験した。
受け入れをした荒川弘さん=岼=は、「私も4年ほど前に移住してきた身ですが、田舎の良さを感じています。それを都会の子どもたちにも伝えられたら」と話していた。
13日の午前中に市三和支所前で退村式をして福知山を後にした。
写真=入村式に参加する生徒たち