育てたサケの稚魚3万匹 由良川に放流
2019年03月09日 のニュース

市民が育てたサケの稚魚の放流会が9日、京都府福知山市猪崎、音無瀬橋上流の由良川右岸で開かれた。参加者たちは「大きくなって帰ってきて」と願いを込めて放した。
サケのふるさと由良川を守る会(衣川務会長)が、サケが回帰する由良川の河川環境保全を目的に、2008年度から毎年開いている。
稚魚は、新潟県産の卵と由良川で採捕したサケから取り出した卵を、個人13人、小学校、高校などの22団体と守る会が1月から育てて大きくした約3万匹。放流会には市民ら約100人が参加した。
参加者たちは衣川会長(66)からサケの生態や習性などの話を聞いたあと、川岸に移動して、バケツに入れた体長約5センチの稚魚をゆっくりと川に放流した。
修斉小学校4年生の片岡華さんは昨年に続いての飼育で、「約50匹を稚魚にまで育てることができました。3、4年後には大きくなって帰ってきてほしい」と話していた。
写真=ゆっくりと稚魚を由良川に放す参加者たち(9日午前10時30分ごろ)