介護現場に中国から技能実習生6人 日本の技術習得に意欲

2019年03月10日 のニュース

 京都府福知山市では初めての介護分野での外国人技能実習生として、中国人男女6人が社会福祉法人空心福祉会で働き始めた。8日には大橋一夫市長を表敬訪問。福祉会の友次秀正理事長らも出席して、不足する介護現場で共に働く仲間としての活躍に期待を寄せた。

 2017年11月に、外国人技能実習制度の対象職種に介護が加わって要件整備が進み、全国で受け入れが本格化している。

 空心福祉会の技能実習生は、19歳から26歳までの男性1人と女性5人。それぞれ日本語能力試験に合格し、1月に来日後も研修を受けるなど介護について学んでおり、5日から高齢者複合福祉施設のにれの木園=天田=と、えるむ=旭が丘=で働いている。受け入れ期間は3年間。

 表敬訪問では、一人ずつ出身地のおすすめ料理や今後の抱負を交えて自己紹介をした。大橋市長は「ようこそ。初めての実習の場所に福知山を選んでもらえてうれしいです。他の法人の今後の受け入れにも心強い先例になると思います。職場の先輩を頼り、たくさんの技術を習得してください」と歓迎した。

 友次理事長は「みんな意欲的で、働きやすい環境を整えたい。働きぶりを見ていると、施設のお年寄りや他の職員とのコミュニケーションもできており、とても期待しています」と手応えを語った。

■ゲームとアニメで日本語学んだ人も■

 日本語能力試験最難関のN1を取得する四川省出身の男性、張洪彬さん(25)は、日本のゲームとアニメを通じて日本語への関心を高め、勉強に熱を込めたという。スマートフォンアプリのオンラインゲームで日本人に優しくしてもらったことが心に残っており、日本に来るのが楽しみだったと話す。

 中国ではデイサービス施設で働いていたが、来日後の実技研修を通じて「日本の介護はテクニックがすごいと思いました。頑張りたい」と気持ちを引き締めていた。

 

写真=大橋市長を表敬訪問して笑顔で自己紹介する技能実習生ら

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