モダニズム建築の先駆者・本野精吾作品展 福知山市美術館

2019年03月08日 のニュース

 日本でのモダニズム建築の先駆者の一人で大正から昭和初期にかけて活躍した建築家・本野精吾氏(1882~1944)が手掛けた建築物の図面や模型などを並べる作品展が、京都府福知山市内記一丁目の市佐藤太清記念美術館で開かれている。30日まで。

 モダニズム建築は、装飾を排除してコンクリートや透明ガラスなどの工業製品を使う建築を指す。京都工芸繊維大学の前身・京都高等工芸学校教授も務めた本野氏は、1909年にドイツ留学を通じてモダニズム建築と出会い、刺激を受けて日本へ持ち帰り、実験的に探究を進めていった。

 市美術館では、市と工繊大の包括協定締結、工繊大福知山キャンパス開校の連携企画として、工繊大美術工芸資料館から本野邸や本野氏が設計した他の邸宅、工繊大三号館の緻密な模型などの所蔵品を借りて展示した。窓と壁、内装の各部分に着目して、特徴を伝える。

 9日午後1時からはギャラリートーク▽9、24両日にはオリジナルランプを作るワークショップ▽24日午後1時30分からは武庫川女子大客員教授や工繊大名誉教授の石田潤一郎さんらを招いてシンポジウムを開く(シンポジウムのみ、場所が新町商店街内の公立大まちかどキャンパス・吹風舎)。

 詳しい問い合わせは市美術館、電話0773(23)2316へ。

 入館料は、大人210円、小中学生100円。開館時間は、午前9時から午後5時(入館は同4時30分)まで。火曜休館。

写真=緻密な模型や図面などが並ぶ

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