7連勝のGI馬インティ 快進撃の秘密は御霊神社の御利益?

2019年03月06日 のニュース

 破竹の7連勝を飾り、競馬界で大注目のGI馬インティ(牡5歳)。育成牧場のある北海道から遠く離れた京都府福知山市に、意外な縁があった。

 1年間に約7千頭が生産される全国の競走馬のうち、約8割が北海道浦河町生まれ。町内にある約30カ所の育成牧場で1歳から訓練し、成長させる。インティも浦河町で生まれ、育成牧場のひとつ、武田ステーブルで訓練された。

 牧場の武田浩典専務(37)の妻・知華さん(35)=旧姓も武田=は福知山の出身。乗馬インストラクターの資格を持ち、今は事務作業をしている。

 知華さんは2013年に結婚し、15年から毎年、福知山市中ノの御霊神社で1月に催される十日えびすに参拝し、商売繁盛を祈願する縁起物の「吉兆」を授かっている。

 育成している馬が元気に成長するように願い、吉兆は事務所のカウンターに飾る。浩典専務の父で牧場社長の武田茂男さんが個人で所有するインティなどのレースがある前には、知華さんたちが手を合わせ、勝利と無事を祈っているという。

■インカ神話の太陽の神 遅めのデビュー■

 インティの馬名の意味は「インカ神話の太陽の神」。デビューは3歳と遅めだったが、2戦目で初勝利を飾ると、その後は連勝し、1月20日の初の重賞レース・GⅡ東海ステークスに完勝した。2月17日に東京競馬場であったGⅠフェブラリーステークスも、4戦目から手綱を取っている武豊騎手が騎乗。6戦連続の1番人気に押され、見事に逃げ切って7連勝を達成した。

 知華さんは「御霊神社に参拝した最初の年に、育成したり関係する馬たちが良い成績を収めてくれました。今年はインティを含め、さらによく走ってくれています。本当にご利益があるみたい」と笑顔を見せる。

 2月は茂男社長が馬主の競走馬3頭が3週連続で勝利。浩典専務は「なかなか勝てない世界なので、すごいことだと思う。中でもインティはこれからどんどん伸びていくので、成長が楽しみ。太陽の神のようにみんなを笑顔にさせたい」と期待を寄せる。

 知華さんは先日、御霊神社にお礼参りし、手を合わせて感謝を伝え、足立常秋宮司とも対面した。

 

 

写真=GⅠで勝利したインティと知華さん(左)、浩典専務(左から3番目)、茂男社長(右)=森内智也カメラマン提供=

写真=武田ステーブルに飾られる御霊神社の吉兆

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