損壊屋根にシート張り 瓦職人に学ぶ

2019年03月05日 のニュース

 災害で瓦屋根が損壊した時に備え、ブルーシートでの応急処置方法を学ぶ防災講座が、京都府福知山市と市防災ボランティアセンターにより、東羽合の市消防防災センターで2日に開かれた。市民24人が受講。被災地で作業をしてきた本職から、安全の確保など学んだ。

 昨年、大阪北部地震や台風21号により各地で瓦屋根の損壊被害が相次いだ。被災地では瓦職人の手が足りず、ブルーシートを張る応急処置ですら、長い順番待ちが起きた。

 屋根のブルーシート張りは専門家に任せることが大前提だが、基本的な知識を学ぶことで意識の向上につなげたいと、防災講座に盛り込んだ。

 被災後の大阪府内で実際にブルーシート張りをした植田瓦=福知山市桔梗が丘=の石田肇社長(41)が講師を務めた。

 石田社長は「屋根の上は普段でも危く、崩れている時はさらに危険です。どうしてもという時も、自己責任になり、簡単に上らないで細心の注意を」と最初に念押ししてから、ブルーシート張りのポイントを解説した。

■大きさ、厚さ 見極めて使用■

 瓦一枚の目安を縦25センチ、横30センチとし、何枚が損壊しているかでブルーシートの大きさが下からでも目測で分かる。シートが薄いと、すぐに劣化して張り直しをしなければならないため、厚地の3000番以上を提唱した。「目印として『♯3000』と書いてあります。これで約1年持ちます」と付け加えた。

 ブルーシートを張る方法では、土のう袋で押さえることなどを取り上げた。

 土のう袋は、崩れないように二重以上にして1メートル程度の間隔で設置することで、風が吹いてもめくれにくくなる。木材で押さえる方法では、雨が流れやすいように木を縦に置くことを伝えた。

 作業時の注意は、滑りにくい履物の徹底▽1人での作業をしない▽屋根がぬれているときは厳禁-などとした。

 座学の後は、外に出て屋根の模型を使ってシート張りの体験をした。地上から屋根までの高さは約1・5メートルにしていたが、受講者たちは「これでも高い」と緊張した。

 土のうを担いで屋根に上った昭和町の高尾裕さんは「この高さでも怖い。実際にやるかどうかは別にして、こういった知識を教えてもらえることで勉強になりました」と話していた。

写真=屋根の模型にブルーシートを張る体験をした

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