明智光秀復権に福知山からのろしを 小和田名誉教授が講演

2019年02月25日 のニュース

 福知山ゆかりの戦国武将、明智光秀をテーマにした北近畿連携シンポジウムが25日、京都府福知山市篠尾新町のサンプラザ万助で開かれた。光秀研究の第一人者として知られる小和田哲男・静岡大学名誉教授が講演し、光秀と福知山についての歴史をひもといたうえ、「光秀復権ののろしを福知山から」と力を込めた。

 市、福知山公立大学、福知山光秀プロジェクト推進協議会が共催。2020年に光秀を主人公とするNHK大河ドラマの放送が決まったこと受け、「明智光秀の生涯と丹波福知山」をテーマに開いた。300人が参加した。

 小和田さんは1944年に静岡市で生まれ、日本の中世史を専門にしている。大河ドラマで時代考証をしているほか、同推進協のアドバイザーを務めている。

 講演では、謎の多い光秀の前半生から話を始め、土岐氏の家系に連なることは間違いがないことや、生まれ年は1528年だと考えていることを紹介。織田信長の家臣になってからの活躍も話し、「家臣団のなかで、いち早く城と領地を与えられるほど優れた人物だったようだ」と説明した。

 さらに、「福知山を含む丹波平定の時には、家臣団で一番の働き頭と目されていました」と続け、「福知山で行った由良川改修は、特に大きな業績だと考えています。あの堤防は光秀堤と呼んでも良いのではないでしょうか」と称賛した。

 後半は、主君である織田信長を本能寺で裏切った「悪人」としての光秀像に触れた。戦国時代には悪政を敷く者を討ち取るのは正義だという価値観があったことを説明し、「信長の晩年の政治を検証していくことで、光秀が単なる悪人ではなかったことが見えてくるのではないかと思います」と伝えた。

 最後に「マイナスだけのイメージを払拭するため、光秀を慕う人の多い福知山から、明智復権ののろしを上げていただきたい」と話した。

 このあと、パネルディスカッションがあり、パネラーを務めた小和田さんは「大河ドラマをきっかけに、光秀関連の新資料が見つかることに期待しています」と述べた。

写真=講演をする小和田さん

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