「決勝のマウンドはエースに任せるつもりだった」。第18回全国高校女子硬式野球選手権大会で初優勝した福知山成美、長野監督は決勝戦の先発マウンドに古谷投手を送った。スランプに陥り、徐々に持ち直してきていたものの今大会中もまだ本調子ではなかった。だが、大舞台で完全復活を果たし、直球とカーブを武器に被安打2で完封した。

　三塁に走者を背負ったのは2回の一度だけ。先頭打者に安打を浴びた4回は、大澤捕手がけん制球で刺してピンチの芽を摘んだ。バックも堅守で盛り立て、7回中5回を三者凡退で切り抜けた。

　古谷投手は「昨日までは調子が悪かったけれど、きょうはチームのためにうまく投げられたと思う。完封できてうれしかった」と目を細めた。


写真＝福知山成美のエース古谷が気合の投球で完封

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