丹波大文字保存会が伝統継続へCF活用

2023年07月07日 のニュース

 京都府福知山市新庄、奥野部両自治会の有志で作る丹波大文字保存会(芦田直志会長)は、8月に行われる「丹波大文字送り火」への支援金をクラウドファンディング(CF)で募っている。70年以上続く灯を絶やすことなく、みんなで伝統を守っていけるよう支援を呼びかける。支援者には返礼品もある。受付期間は8月1日まで。

 丹波大文字は京都五山の送り火にならって、毎年8月16日に奥野部の姫髪山(標高406メートル)で続く伝統行事。54カ所の点火場所へ同保存会や地域住民らが登り、「大」の文字をともして地域の安寧を祈る。

 新型コロナウイルスの影響を受け中止が続いたが、昨年規模を縮小して実施。今年は4年ぶりに従来の規模で催す。

 現在、火床や木材を運ぶモ作業用小型ノレールの修理、登山道の整備などを進めているが、近年は協賛金が減少し、関係者らの高齢化などの課題から継続の危機に立たされている。

 そこで、ホームページなどで昨年から丹波大文字を取り上げている森の京都DMO文化観光サポーターや、地域創生事業などを行うANAあきんど京都支店などがサポートし、購入型クラウドファンディングを開始した。

 支援プランは1千円から3万円まで5つあり、それぞれに返礼品が用意されている。支援者の名前と願い事を同保存会が護摩木に代筆し、大文字の火でたき上げる▽礼状、消し炭の贈呈▽大文字の特別観賞、点火権利などの特典がある。

 芦田会長は「大文字は長く続く行事です。これを機に若い世代にも広く知ってもらい、ご協力を頂けたらうれしいです。みんなで伝統を守っていけたら」と話している。

 

写真=5月に行った修復作業の様子

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