「鬼は内、福は外」の大原神社 節分を前に鬼役が衣装合わせ

2024年01月23日 のニュース

 「鬼は内、福は外」と豆まきをする京都府福知山市三和町大原、大原神社(林秀俊宮司)の節分行事。2月3日午後7時から行われる豆まきで鬼役を務める地元住民6人が、本番を前に衣装合わせをして、「節分の日の追儺式では境内を暴れ回るぞ」と意気込んだ。

 大原神社の豆まきの掛け声は、昔から一般的なものとは逆に「鬼は内、福は外」。かつてこの地を治めた綾部藩主・九鬼候への配慮だとも言われている。豆に打たれた鬼は本殿に逃げ込み、神様の力で改心し、福の神となって現れる。

 長年、氏子ら限られた人が、明かりを消した本殿で祝詞の奏上や“見えない鬼”に向けて豆をまくなどといった簡素なものだったが、節分を盛り上げようと、地域活性化をめざす大原話し合いの会(大槻兄市会長)のメンバーが1996年から、“見える鬼”としての鬼役を買って出て以降、にぎやかな行事になっている。

 今年の鬼役は20代から70代までのメンバーで、21日の衣装合わせでは境内で赤鬼と青鬼の手作り衣装に着替え、拝殿の前へ移動。酒瓶や竹製の金棒のほか、今年は全国的に増えている特殊詐欺の被害防止をPRするため、「鬼より恐い特殊詐欺」の幕を掲げ、記念写真に納まった。

 大槻会長(78)は「新型コロナウイルス感染症の影響で、2021年から3年間は中止しましたが、今年は怖い鬼がやって来ます。参拝者から豆を当てられると、福の神に変わったり、景品付き福豆まきもするので、ぜひ来てください」と話していた。

 

写真(クリックで拡大)=気合を入れる鬼たち

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