はかなさ象徴する沙羅 松林寺で純白のナツツバキ咲く
2023年06月20日 のニュース
京都府福知山市談の臨済宗南禅寺派・松林寺(中川昭徳住職)で、早朝に咲き、夕方には散ってしまうナツツバキの花が咲き始めた。訪れた人は周囲の緑に映える純白の花に魅せられている。
落葉高木のナツツバキは別名「沙羅の木」とも呼ばれ、朝に咲いた花がその日のうちに散ってしまうため、はかなさを象徴する花として知られている。
同寺のナツツバキは約40年前、中川住職が境内に最初の苗木を植え、次第に増やして今では13本が毎年花を咲かせる。
地面に落ちた花も趣があり、同寺では散ったあともすぐには取り除かず、そのままにしている。
今年は例年通り17日ごろから咲き始め、7月10日ぐらいまでが見ごろという。
中川住職は「つぼみが多い木もあり、これからたくさん咲くと思います。ポトッと花が落ちる瞬間も風情がありますので、多くの人に見て楽しんでもらえたら」と話している。
写真(クリックで拡大)=純白の花の周りにはつぼみも多い