ふるさと納税寄付金で水難救助ボート購入 消防本部
2023年06月20日 のニュース
福知山市消防本部(澤田晴彦消防長)は、新たに船外機付きウレタンボートをこのほど導入。操船訓練を水内の土師川で始めた。従来のゴムボートに比べて強度が各段に高く、流木などの障害物がある被災現場や浅瀬などでの水難救助で大きな力を発揮する。
ボートは「地元大江町の防災のために役立ててほしい」と託された市出身者のふるさと納税寄付金約480万円で購入し、市役所大江支所に配置して活用する。
本格的な出水期を迎えたことで、初めての実践訓練をし、初日は船舶免許を持つ水難救助隊員7人が参加した。
ボートは全長3・6メートル、幅1・75メートルの5人乗り。艇体に硬質ウレタンが注入されて衝撃に強く、表面に傷がついてもパンクしない。船外機を含めた重さは230キロになるが、運搬用の車輪がついていて水際まで運べる。
訓練では、高畑橋西詰め河川敷から土師川にボートを浮かべて、推進力や取り回しなどの使い勝手を確かめた。船外機のエンジンを止めて、オールでの手漕ぎもした。
隊員たちは「安定感があり、パンクの心配などもないのでゴムボートでは心配だった浅瀬でも使える」と手応えをつかんだ。
写真(クリックで拡大)=ウレタンボートの使い勝手を確かめる水難救助隊員