ふわっじゅわっ! 染みる幸せ  だし巻き卵

出汁の香りと旨みがぎゅっと詰まったプロの技が光る逸品を求めて、地域の人気店を巡りました。(2026年2月号掲載)
※内容は取材時のものです。変更になっている場合がありますので、お出かけ前にご確認ください

咲き心玉(さきみたま)
朝来市

お重に入れて提供するだし巻きランチ(1200円)

出汁と卵、最高の相性を追求

 竹田城のおひざ元に昨年10月にオープンした、だし巻き卵がメインのお店。店主の藤田幸憲さんは、出店をきっかけに出汁マイスターの資格を取得。卵との相性を大切にしながら、昆布やカツオ節、さば節、しいたけなどを組み合わせ、試行錯誤の末に自慢の出汁を作り上げた。

 均一に火が通るようガス台は特注。約5分かけてじっくり丁寧に焼き、黄金に輝く美しい1本に仕上げる。ふんわり軟らかな卵を慎重に口に運ぶと、風味豊かな出汁がじゅわっと広がり、まるで溶けるように消えていく。添えられた梅おろしや鶏そぼろを乗せれば、味の変化も楽しめる。

一段目にだし巻き、二段目は味変用の薬味。天ぷらなどがつく三段重の花咲きランチ(1880円)、人気上昇中の親子丼のほか、期間限定の岩津ねぎメニュー(3月下旬まで)も登場
古民家を改装した店内。窓から恵比寿神社や山頂の竹田城跡が見える。竹田城跡を巡ってきた観光客のおなかも満たしている
幸憲さん(右)と接客を担当する妻の幸恵さん。「人に幸せをもたらす」という意味の神語からとった店名は「笑顔の花が咲き溢れるようなお店に」との思いも込めている
住所 兵庫県朝来市和田山町竹田391
問い合わせ 090-7108-6949
営業時間 11:00~14:30
定休日 木曜日※お店のインスタグラムで確認 
駐車場 竹田まちなか観光駐車場利用(無料)徒歩2分
SNS インスタグラム

河市魚店(かわいちうおてん)
綾部市

何層にも重なった生地がふわっとやさしくほどける食感。1本295円

地元で愛される魚屋の名物

 大正12年創業の魚屋さんで地元から愛され続けている名物がなんと、だし巻き卵。

 昭和の終わり、閉店した卵屋の器材とレシピを譲り受け店頭で販売したところ口コミで評判が広がり、いまでは店の代名詞ともいえる存在になっている。

 できるだけ作り置きせず注文ごとに調理。だし巻きを作り続けて30年以上、3代目の吉田知夫さんが1本3分ほどで焼きあげる。

 特に年末はおせちの一品にと注文が殺到する。3つのフライパンを駆使しても一日300本が限界。妻の真知子さんと協力して焼いている。

熱伝導率の良い銅板のフライパンをしっかり温めてから、京風の出汁を合わせた卵液を数回に分けて流し込んでいく。器材は年季が入っているが、修理しながら大切に使っている
軒先には魚ではなく「出し巻き」の看板を掲げる
店内のあちらこちらにあるオリジナルキャラクター「出し巻きマン」のイラストにも注目を。吉田さんが描いた漫画で、だし巻き姿のヒーローが暗躍する物語
住所 京都府綾部市西町2丁目105
問い合わせ 電話0773-42-0254
営業時間 10:00~18:30
定休日 木曜日
SNS インスタグラム 出汁巻き情報のほか、定期的に出し巻きマンのイラストもアップされる

お出汁deごはん丹波市

ご飯、みそ汁、副菜が付くだし巻き玉子定食(800円)。単品は400円

旨味溢れるジューシーな味わい

 食べ歩きを趣味とし、数々の名店の味を自宅で再現してきた光畑高明さんが、念願の自店を開いた。料理の要となるのは、徹底してこだわり抜いた出汁。香川のブランド「伊吹いりこ」や利尻昆布、焼津産のカツオ節など、素材を全国から厳選。抽出時間や温度を細かく調整し、奥深いうま味を引き出している。

 看板メニューの一つ「だし巻き玉子」は、その出汁の魅力を存分に味わえる一品。1本に約3個分の地場産卵と、同量の出汁を合わせ、炎が上がる強い火力で手早く焼いていく。皿の上でぷるぷると揺れるほど軟らかく、たっぷり含んだ出汁が溢れ出てきてしまうので、持ち帰りはできない。ぜひ店内で焼きたてを味わって。

味変に明太子のトッピング(+200円)も可能。※写真は豪華!な2倍盛り
ごはんの上にだし巻き卵を乗せ、牛肉の甘辛あんをかける新メニューも登場。「親子」ではないが、「他人」とは思えないほど相性がよいので「夫婦丼」と命名。900円
おいしそうな音を立てみるみるうちに焼き上がっていく。あえて少し焦げ目をつけて香ばしさを加える
シンプルで落ち着く内装の店内
平日は妻の久美さんや子育て中のスタッフらが厨房に立ち活躍している
住所 兵庫県丹波市柏原町母坪431ー1 
営業時間 11:00~14:30
定休日 日曜日※インスタグラムで確認を
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だし巻きを使った人気の商品

卵もパンもどっちもふわふわ 345円

ぱん工房 わんダフル(福知山市)の『だし巻きたまごサンド』 

 昨夏の新商品として発売され、早くも人気を集めている。目を引く分厚さのだし巻きは、地場産の卵にカツオや昆布から取った出汁を加え、ふんわり食感に仕上げている。

 挟んでいるのは、耳まで柔らかく、優しい甘さの「プレミアムわんダフル食ぱん」。大きな口でほおばれば、だし巻きの塩味とパンの甘味の見事な調和が楽しめる。カラシなどの香辛料は入っておらず、子どもでも食べやすいおいしさ。

 だし巻きはお店で手作り。リピーターが多く、売り切れることがあるので、どうしても食べたいときは2日前までの予約が確実

ぱん工房 わんダフル

定番商品に加え、福知山観光協会のキャラクター「光秀くんホイップあんぱん」や、ウマの形の「干支ぱん」など、遊び心のあるパンが並ぶ

住所 京都府福知山市堀2641 三ツ丸ストア堀店内
問い合わせ ℡0773-22-7155
営業時間 9:00~19:00
休み 木曜日
駐車場 あり
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だし巻きと鯖そぼろの相性が抜群「だし巻き丹後」580円

加悦ファーマーズライス(与謝野町)の『だし巻き丹後』

 旨みを閉じ込めただし巻きを主役に据えた、シンプルな太巻き。丹後の郷土食「ばら寿司」に欠かせない甘辛い鯖そぼろを組み合わせ、味に奥行きを持たせている。シャリには、42軒の契約農家から仕入れた与謝野町産の米を使用。自社で精米し、つきたてを炊き上げることで、「お米が立った」食感を引き出した。

 商品は高速道路のSA・PAのほか、京都駅や京都大丸などの百貨店で販売。オンラインショップでも取り扱っている。「京の加悦寿司オンラインショップ」で検索。

加悦ファーマーズライス

与謝野町の米のおいしさを全国の人に届けたいという理念のもと、地元・与謝野町産のお米で、丹後地方の郷土料理「丹後のばらずし」や「焼鯖寿し」などを製造している

住所 《本社・工場》京都府与謝郡与謝野町香河424 ※本社、工場では販売していません
問い合わせ ℡0772-44-3630 ※問い合わせは平日の9:00~17:30
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2026年1月23日更新

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