秋の絶景 紅葉見に行こう
北近畿に紅葉の季節がやってきます。各地でこの時期しか見られない絶景が出現します。お祭り、ライトアップ、散策など楽しみ方もいろいろ。
見頃は気候によって変わるので、各所に確認してからお出かけください。(2024年10月号掲載)
※情報は取材時のものです。お出かけ前にお店にご確認ください
〔舞鶴市〕 金剛院(こんごういん)


見頃 11月中旬~
境内にある無数のモミジが燃えるように色づき、三重の塔や本堂と溶け合う様子は圧巻。細川幽斎の作と伝えられる「鶴亀の庭」や鎌倉時代の仏師・快慶の作「深沙大将立像」などを展示する宝物殿など境内には見どころも多い。
京都府舞鶴市鹿原595
TEL0773-62-1180
時間/9:00~16:00
料金/入山料300円
宝物殿拝観料500円 (要予約)
〔丹波市〕 常瀧寺(じょうりゅうじ)


見頃 11月中旬~11月下旬
養老年間(717年~724年)に愛宕山中腹に開基したと伝わる古刹。明智光秀の丹波攻めで焼失したが、江戸時代に愛宕山の麓に再興した。寺の裏山を20分ほど登ると、唯一焼け残ったといわれる樹齢1300年の大公孫樹がある。幹回り11m、高さ30mほどの巨木は、見るものを圧倒する迫力。秋には辺り一面が黄色く染まり、神秘的な世界に包まれる。
11月23日(土)(祝)・24日(日)は「Yellow Forest Festival」を開催。大公孫樹の下で、カフェや音楽ライブ(24日のみ)を楽しめる。午前9時から午後4時まで。
兵庫県丹波市青垣町大名草481
TEL0795-87-5145
時間/9:00~17:00
料金/無料
〔綾部市〕大本神苑(おおもとしんえん)


見頃 11月中旬~11月下旬
綾部市で開教した宗教法人大本の境内地。秋は広大な神苑一帯の木々が色鮮やかに染まる。敷地内の池「金竜海」の水面に映る景色も美しい。
11月22日(金)・23日(土)(祝)・24日(日)は、「綾部もみじまつり」を開催。昼間は野だてや琴の演奏、屋台の出店などのイベントでにぎわう。夜はライトアップが行われ幻想的な雰囲気に。午前10時から午後9時まで(22日は日没から午後9時まで)。
京都府綾部市本宮町1-1
TEL0773-42-9550(綾部市観光協会)
時間/9:30~16:00
料金/無料(駐車場一部 500円)
※まつりについての問い合わせは℡0773-42-0701(綾部商工会議所)
〔養父市〕 天滝(てんだき)


見頃 10月下旬~11月中旬
落差98mの名瀑。まさに天から降るかのような迫力で、「日本の滝100選」に選定されている。これからの時期は、白い水柱のような滝と鮮やかな紅葉の美の競演を一目見ようと多くの人が訪れる。
滝は、登山口のある駐車場から約1.2キロ、40分ほど山道を登った先にあるため、登山の装備は必須。
11月3日(日)(祝)は天滝もみじ祭を開催。レストハウス天滝の駐車場周辺で、音楽演奏、地元特産品などの販売、もちまきやビンゴゲームなどが行われる。
兵庫県養父市大屋町筏
TEL079-663-1515(やぶ市観光案内所)
時間/終日開放(冬場は通行困難)
料金/無料
〔宮津市〕 成相寺(なりあいじ)


見頃 11月中旬〜11月下旬
日本三景の天橋立を見下ろす山腹にあり、山と海が織りなす風光明媚な景色が見られる。特に紅葉は見事で、五重塔や本堂を囲むように赤く染まる様子は、まるで絵巻物のよう。お寺までは車で行けるが、景観を楽しむならケーブルカーと登山バスを乗り継いでいくのがおすすめ。
11月9日(土)から23日(土)(祝)まで「もみじウィーク」を開催。縁起の鹿が和紙に刺繍された「刺繍御朱印」の授与や「昇龍図掛軸」の特別公開などがある。また11月16日(土)・17日(日)は日没から午後9時までライトアップがある。※両日とも安全の為、午後4時以降の車での入山は禁止。ケーブルカーと登山バスを利用する。詳しくは、「あまのはしだてねっと」で検索を。
兵庫県宮津市成相寺339
TEL0772-27-0018
時間/8:00~16:30
料金/入山料500円・中学生以下無料
〔豊岡市〕出石城跡(いずしじょうせき)


見頃 11月
春の桜も有名だが、城壁の白に紅葉が映える秋の景色も格別。37の鳥居とモミジが作る朱色のトンネルを抜けた最上段には稲荷神社があり、城下町一望の景色が広がる。
毎年11月3日に「出石お城まつり」を開催している。一番の見どころは、大人大名行列。奴に扮した30人余りが江戸時代から伝わる槍振りを披露する。総勢120人が参加する子供大名行列や地元グループのステージ発表、特産物の販売やバザーもある。
豊岡市出石町内町
TEL0796-52-4806(但馬國出石観光協会)
時間/10:00~17:30
料金/無料
休み/無
〔福知山市〕 二瀬川渓流(ふたせがわけいりゅう)


見頃 10月下旬~11月
大江山が源流の二瀬川は、まだ手つかずの自然が残る美しい渓流。京都の自然200選にも選定されている。周囲を巡る遊歩道があり、秋は紅葉の中での散策が楽しめる。特に吊り橋・新童子橋から見下ろす眺めは圧巻。渓流と奇岩、色付く山々が一望できる。道中に点在する、酒呑童子伝説にちなんだ名所を見つけるのも面白い。
京都府福知山市大江町佛性寺
散策自由
TEL0773-56-2070(福知山観光協会大江支部〔京都丹後鉄道大江駅〕)
〔綾部市〕 山家城址公園(やまがじょうしこうえん)


見頃 11月中旬〜11月下旬
明智光秀の丹波攻めで落城した山家城のふもとにあり、江戸時代に山家地区を治めた谷氏の陣屋跡に整備された公園。園内と周囲の山々が赤く染まり、紅葉の名所として親しまれている。また高石垣や空堀、模擬櫓門なども見どころ。
11月15日(金)・16日(土)の日没から午後9時まで、ライトアップを実施。
京都府綾部市広瀬町上ノ町76
TEL0773-42-9550(綾部市観光協会)
散策自由
〔与謝野町〕慈徳院(じとくいん)


見頃 11月中旬
住職が地域住民と協力し、本堂の裏にモミジやドウダンツツジなどの植樹を始めたのが2003年のこと。毎年少しずつ数を増やし、いまでは約600本の紅葉木が山一面を染める。まるで境内を包んでいるかのように見える壮大な景色から「丹後の紅葉寺」として親しまるようになった。
11月9日(土)から23日(土)(祝)までライトアップを実施。きらびやかにモミジが照らされ、昼間とは違った雰囲気が楽しめる。午後5時から8時まで。
京都府与謝野町明石2250
TEL0772-42-2585
拝観自由
2024年10月11日更新