始めましてのパン屋さん
2022~23年にオープンしたパン屋さんを取材。どこのお店もすでに多くの常連さんでにぎわっている様子です。人気の商品を教えてもらいました。 (2024年3月号掲載)
※お店の情報は取材時のものです。変更になっている可能性がありますので、お出かけ前にご確認ください。
パンとお菓子のお店 flip-flap 京都府福知山市
2022年7月オープン
flip-flap(フリップフラップ)という店名はフランス語で雨の擬音を表す。パンやお菓子で幸せを雨のように降らせることができたら、と思いを込めてパティシエの山口香織さんが開店した。
パンを焼くのは元フレンチのシェフ。仕込みに3日間かかるクロワッサン、パリッと音まで美味しいバゲット、自家製の総菜やソースを挟んだボリューム満点のサンド系など、どれも語り切れない魅力が詰まっている。
山口さんの作るシフォンケーキや季節の素材を使ったキッシュ、マフィンなどの焼き菓子も人気。無添加、無化調にこだわる。
クロワッサン (1個345円)
サクッと軽快な食感、広がる風味、くちどけから余韻に至るまで、「クロワッサンに取り憑かれている」と自他ともに認めるシェフが、徹底的に研究しついに完成させた一品。断面の美しい層にも注目を
カスクート(1個518円)
香ばしい焼きたてバゲットにたっぷりのハムとゴーダチーズをサンド。具材を調和させる2種類の自家製ソースもポイント。店頭に並びだすお昼前を目掛けて訪れる常連も
シナモンロール(1個410円)
一口目から贅沢に香るシナモンの風味。ほろ苦いブラウンシュガーとアイシングの甘みが絶妙にマッチ。なぜかシナモンが苦手な人からの支持も熱い
バリっと香ばしいバゲットも人気
京都府福知山市中ノ48-3(広小路商店街内)
℡050-8884-3639
営業/水~金曜日 9:00~18:00 、土・日・祝日 9:00~17:00
休み/月・火曜休み
インスタグラム/https://www.instagram.com/flipflap.222/
京街道グルメ館 パン工房 京都府宮津市
2022年12月オープン
宮津の新しい食の拠点を目指し、「天橋立ハム」や「無添加生ソーセージ」を製造する丹後フーズが開いた「京街道グルメ館」内にある。60種以上あるパンはどれも普段使いにうれしい手ごろな価格設定。自社製のハムやソーセージなど使ったボリューム満点の総菜系も豊富で目移りする。
「全体の8割は定番、2割は限定商品です」と社長の川﨑隆司さん。来店のたびに新しい味に出合える。
館内にはパン工房のほかに丹後産の野菜や果物、魚、精肉、特産品などの販売所と旬の食材を使ったランチが人気のカフェ併設している。
ゴールデンカレーパン(1個200円)
サクサクに揚げた衣の中には、パンに合うよう開発したオリジナルカレーがたっぷり。リピーター多数
メロンパン各種(1個150円~)
真ん中にバターを入れた「バターメロンパン」は、ジュワッと染み出る塩味とクッキー生地の甘みが絶妙。ほかにもチョコやキャラメルなど多種類を展開
ベーコンエピ(1個200円)
このほどリニューアルし、ベーコン率がUP! 社長一押しの一品
外観
京都府宮津市京街道216-4 ℡0772-45-1552
営業/パン工房 8:00〜17:00 本館 9:00〜17:00 カフェ 11:00〜17:00
休み/水曜日
インスタグラム/https://www.instagram.com/kyokaido_gourmet_market/
パン工房 フクミミ 兵庫県丹波市
2022年9月オープン
「独鈷の滝」で知られる自然豊かな香良地区にできた小さなパン工房。神戸の食パン専門店で修行した店主の和泉雄三さんが、国産小麦を使って香り豊かなパンを焼いている。気候や湿度によってコネ方や発酵の時間を綿密に調整。「毎日変わるパンの機嫌をとりながら、一人で作業する時間が楽しいです」と話す。
開店と同時にお客さんが次々と来店。和やかな接客で会話も弾み、25種類ほどあるパンがどんどん売れていく。常連客や和泉さんの奥さんの意見を参考に、月に1回は新商品が誕生する。
食パン(1本480円)(1斤320円)
「いろんな店を巡ったけど、ここが一番」。常連客が口をそろえて太鼓判を押す。トーストすると、香ばしさが倍増。
食パンを甘さ控えめの卵液でコーティングしたフレンチトーストもファンが多い
メロンパン(1個180円)
サクサク食感の手作りクッキー生地が人気。手間を惜しまず丁寧に包んでいる
兵庫県丹波市氷上町香良297
℡080-5771-8634
営業/10:00~17:00
休み/水・木曜休み
※日・月曜は道の駅「おばあちゃんの里」に出品し店舗は休み
インスタグラム/https://www.instagram.com/pankoubouhukumimi/?hl=ja
3月3日(さんがつみっか) 京都府宮津市
2023年3月オープン
朝食に焼き立てを食べて欲しいとの思いから午前7時に開店。誰が来ても好みのパンがあるようにと約60種類を並べている。
店主の鍋田誠さんはパン職人として20年以上のキャリアを重ね、念願の店舗を構えた。「パン作りは常に勉強。まだまだ道半ばです」と話し、毎日深夜1時には工房へ。見た目、音、感触など五感をフルに使って作業する。
特にこだわるのはバタールやバゲットなどのフランスパン。「外側は黄金色、断面は大小まばらに縦長の気泡が入っている。これが美味しいフランスパンの証なんです」。
3月3日という店名は、鍋田さんと奥様の思い出の日に由来するそう。どんな思い出なのかは…、ふたりの秘密のようでした。
バタール(1本291円)
小麦の旨味がしっかり感じられて、バターやオリーブオイルにつけるだけ美味しい。「納豆やキムチ、和食に合うのでお米の代わりに食べてほしいです。固くなったら、フレンチトーストにするのがおすすめ」
クロワッサン(1個237円)
27層の軽い口当たり。コクはあるのに重すぎない
青森りんごとクリームチーズ(1個583円)
フランスパンの生地を使い、もっちり焼き上げる。具沢山でボリューム満点。ハーフサイズもある
京都府宮津市新浜1987 ℡0772-21-5500
営業/7:00~15:00(パンがなくなり次第閉店)
休み/月曜日
高級食パン専門店 ふわふわ~る 京都府舞鶴市
2023年4月オープン
全国にある人気ベーカリーの仕掛人・岸本拓也さんがプロデュースした高級食パン専門店。これ目当ての行列もできる看板商品「ふわっとリッチ」のほか、ほぼチーズケーキといっても過言ではないほど濃厚な「チーズケーキLOVER」など、贅沢で独創的な食パンが並ぶ。
またスタッフのアイデアで食パン以外の商品も続々登場。ふわっとリッチを使ったフルーツサンドやフレンチトーストはおやつにぴったり。衣にクルトンをまぶしたカレーパンのザクザク食感も体験して欲しい。
ふわっとリッチ(2斤980円)
当日はカットできないほど、耳までふわふわ。ちぎって口に入れると、芳醇なバターのコク、ハチミツと生クリームが生み出す濃厚な味わいにうっとり。溶けるような食感に、あと一口がとまらない。同じ生地を丸く焼いた「BABYロール」もある(5個入り400円)。
ふわっとチョコリッチ(1斤1000円)
バレンタイン限定品だったが好評につき、定番商品に昇格。ガーナチョコがたっぷり、口の周りがチョコだらけになるのでご注意を!
舞鶴市万願寺123 電話0773-78-2020
営業/11:00~18:00
休み/不定休
HP/http://fuwafuwa-ru.com/
2024年3月8日更新