多肉植物で箱庭づくり
ぷっくりかわいい お世話簡単♪
ぷっくりした姿がかわいい多肉植物。育て方も簡単で、近年愛好家が増えている。
福知山市室のカフェ「МоМо Cafe」を営む大槻裕子さんもその一人。
カフェの庭は多肉植物の寄せ植えがたくさん並び、訪れる人を楽しませている。
そこで、多肉を木や芝に見立てて小さな世界を作る箱庭の作り方を教えていただきました。(2022年10月号掲載)
大槻さんは7年前、多肉の魅力にはまって以来、廃材を活かしたおしゃれな寄せ植えや「三匹の子ぶた」などストーリーを感じる箱庭を制作。本やネットの情報とはちょっと違う、経験から学んだ知識を活かし、カフェの一角で多肉の販売やワークショップもしている。「寄せ植えや箱庭作りは、春か秋がおすすめ。苗が成長する時期で、根が傷ついても回復できます。特に秋は多肉が紅葉するので、華やかな寄せ植えができるのが魅力です」と話す。
用意するもの
☆好きな器
植木鉢以外に、木箱や空き缶でもOK。日曜大工道具を使って、底に穴をあけること
☆鉢底ネット
☆鉢底石
☆多肉用の土
☆オルトラン粒剤(殺虫剤)
いずれもホームセンターなどて購入できる
☆ハサミ
☆ピンセット
☆ミニチュアの小物
☆サンゴ砂(あれば)
☆好きな多肉の苗
作り方
1 穴の開いた器を用意
大槻さんは、電動ドライバーを使って穴をあけている
2 鉢底ネットを置き、
3 底が隠れるくらい鉢底石を敷く
4 土を入れ、オルトランを少量混ぜ合わせる
5 土は器のスレスレまで入れる
6 ミニチュアの家を置き、大体の配置を決める。
※今回は真ん中を道にして、右側にサボテンを固めることに
7 苗をピンセットで植え付けていく
※大きい苗は、株を分けたり、ハサミでカットして植え付ける
【植え付けのコツ】
ピンセットで根元を持ち、
※カットした苗は2、3日乾燥させてから植えるが、切り口の保護をする「珪酸塩白土」を付けると直ぐに植えられる
8 バランスを見ながら、隙間も植えていく。こまかな作業の繰り返し
9 道の部分にサンゴ砂を敷く
サンゴ砂は水をかけると安定するので便利
サンゴ砂がない場合は、木のチップ置いて枕木に見立てても
完成!
お世話のポイント
「光、風、水」が大切
多肉植物に大切なのは「光、風、水」の3つ。基本的に風通しのよい軒下に置く。「朝日が4時間ほど当たる場所が好ましいですが、西日でも育ちます」。水やりは、植え付けから1週間後に、鉢底から水が出るくらいたっぷりとあげる。寄せ植えの場合、いろんな品種が混じっているので、その後のタイミングは種類によって異なる。下葉が弱々しくなってきた多肉だけに、ノズル付きの水差しを使ってあげる。
葉から根が!? どんどん増える
黒くなったり、しわがれた葉はピンセットで取り除く。ポロっと落ちた葉は、土に挿しておくと根を出し新たな株を作る。「“子ども”を増やせるのが、多肉の面白さです。土に挿した葉は直射日光をさけ、明るい日陰に置いてあげてください」
ワークショップ開催
10月9日、30日(各日午前10時~、午後2時~)、MoMo Cafe(福知山市室568)で多肉寄せ植えワークショップを開催。器や小物を使って、オリジナルの作品を作る。要予約。金額は多肉+器代で3000円~。
詳しくはお店のインスタグラムで。
問い合せはTEL0773-22-1338。
【作品例】好きな多肉や器、小物が選べる
かわいい器も
秋になって紅葉が始まる多肉の苗も揃う
寄せ植えや箱庭には欠かせない、ミニサボテン
MoMo Cafe
カフェは裕子さんの夫・久人さん、妹の千里さんの3人で切り盛りしている。おしゃれで、ボリューム満点のランチやスイーツが人気。
庭にある多肉の寄席植えや箱庭が素敵で、ついつい見入ってしまう。
(所)福知山市室568
(営)11:00~18:00
日・月・火曜日休み
田園が広がるのどかな立地
(2022年10月7日更新)