進化を続けるたい焼き店 浅草家 10周年

御霊神社の前にある店舗。河井さんは毎朝、神社に手を合わせてから仕事にかかる

 福知山の話題のたい焼き店、浅草家が昨秋、京都北部で養蜂をする「大槻蜂牧場」とのコラボ店にリニューアルし、ハチミツ入りのたい焼きで注目を集めた。そしてこの春、10周年を迎えた集大成にと新商品を開発。開店以来「京都北部の素材」「自家製」にこだわり、常に進化を続けてきた人気店が、一層パワーアップした味を届ける。(2022年4月9日号掲載)

 【写真】ガチャガチャと鉄鋳物製の型を火床で回転させながら焼く一丁焼

今回、10年の感謝を込めて売り出すのが、店名を使った新商品「元祖 浅草焼き」。モチモチのナンに、具だくさんの北海道カレー、餅とチーズをのせてこんがり焼く。とろける餅とチーズ、カレーの相性が抜群で、ボリュームも満点。大人から子どもまで、みんなが大好きな味に仕上げた。

 さらに、たい焼きに入れる自慢のあんもバージョンアップ。ハチミツと水あめ、さらに温泉水を加えることで、艶やかに美しく炊き上げる。カスタードは、天然バニラビーンズとラム酒を使う高級洋菓子店のレシピを採用。香りと味が格段に上がった。

【写真】店主の河井さん。昨秋、新調したのれんの前で

 福知山市大江町出身の店主、河井弘章さんが、明智光秀を祀る御霊神社の向かいにのれんを掲げたのは2013年春のこと。それまで、東京で全く別の仕事をしていたが、有名店の一丁焼たい焼きと出合ったことで人生が一変。「この味を故郷に」との強い想いを胸にまい進してきた。

 食材は「京都北部の素材」を中心に選ぶ。舞鶴市の赤岩高原の卵、京丹後市の平林乳業のヒラヤミルク、琴引の塩。さらに、福知山市の大槻蜂牧場のハチミツ「京都ハニー」をたっぷり使う。材料費は上がるが、子どもたちも食べるものだから「安心安全なものを届けたい」と譲れない。老舗和菓子店にも劣らないと自負するあんは、銅の大釜で細かな温度管理を繰り返しながら、夜通し6時間けて作る。どんなに重労働でも自家製にこだわる。

 目指すのは高級品ではなく、生活に溶け込む“庶民の味”。「まだまだ道半ば。でも進み続ければゴールに近づける気がして」と歩みは止めない。夢は全国展開。最近は修業を申し出る人もいて、技術継承も積極的に考える。「浅草家の味を日本中に届けられたら最高です」。

新商品(2022年4月29日~登場)

元祖 浅草焼き(カレー)

とろ~りもちもち

10周年記念に誕生した新たな名物。育ち盛りの子どものおやつ、お酒のアテにも。作り置きは一切せず、焼き立てを提供するので、予約がおすすめ。お家で温め直せるように容器にもこだわる。450円のところ、10周年特別価格の400円で販売


《準備中》 元祖 ハイブリッド もっちり たい焼(あん・カスタード)

冷でも温でももっちり食感!

(只今準備中)
もっちり生地で、冷やしても温めても美味しい、画期的なたい焼き。春・夏は冷やして販売。レンジで温めれば、ほかほかの焼きたてが復活する、まさにハイブリッド。自家製のあずき・カスタードの2種。280円

バージョンアップ


一丁焼たい焼き(あん)

冷でも温でももっちり食感!

外はパリッと香ばしく、中には自家製あんがたっぷり。「ここのが断然美味しい」と遠方から足を運ぶ人も多い。220円


クロワッサンたい焼き(カスタード)

外側にメープルシロップとザラメをふる

カリカリのクロワッサン生地が新食感!と販売当初から人気の一品。
レシピを改良、パワーアップしたカスタードに注目を!

住所 福知山市中ノ51-1(御霊神社向かい)
電話 0773-24-0246
営業 金土日月曜日・祝日 11:00~17:00
予約について 一度にたくさん焼けないこと、また、焼きたてを味わってほしいので、事前予約をおすすめしている。
予約すると、たい焼き、浅草焼きが1つ10円引きになる

2022年4月9日更新

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