春のおいしいを楽しめる 海の京都「旬の食材フェア」

 寒く雪の多かった冬から、心はずむ春へと季節は移り、おいしいものの主役たちも交代の時期。京都府北部では「丹後とり貝」など水産物5種類、「イチゴ」など農産物4種類が旬を迎えた。地場産の新鮮な食材を、一番おいしい旬に味わえるお店を紹介する京都府の「海の京都旬の食材フェア」は、3月から23店が参加して、春の食材を使った昼食、スイーツを提供している。(2022年3月12日号掲載)

肉厚で甘い 丹後とり貝 【旬:初夏・4月~6月】

【写真】丹後とり貝

 フェア参加店の一つ、宮津市須津の「amano-hashidate

 幽斎」は丹後とり貝のコースを提供している。

 高級寿司のネタとして喜ばれているとり貝だが、全国で多く流通している中には「ギシギシとゴムを噛んでるみたいで、味もしない」と残念な評価のものもある。

  しかし丹後とり貝は、違う。一般的なとり貝の殻が6㌢前後なのに対して、京都府産は8.5㌢以上。10㌢前後のものも多い。肉厚でブリっとした食感と、噛んだとたん口の中にあふれる甘味。驚きと感動を与えてくれる。

そんな感動を体験できるのも「地元でとれてすぐの、新鮮な食材が手に入るからこそ」だと店主の岸和田安弘さん(64)は話す。

 宮津市街地の老舗旅館を受け継ぎ、天橋立を一望できる現在地に、和のオーベルジュとして移転して11年。卓越した技で、"動くとり貝"の造り、陶板焼きからアヒージョにと変化を楽しめる焼き物、煮物などバラエティーに富んだメニューを作り出す。添える山菜やソースに使うミカンを含め、食材をほぼ100%地物にしてこだわった丹後とり貝のコースは、見るからに豪華。会席にとり貝を加えることもできる。

地元産だから新鮮 イチゴ

【写真】京丹波産の章姫。甘くて柔らかい

 京丹後市弥栄町和田野には、丹後産のイチゴをたっぷり使ったパフェが人気のカフェ「だいまるしょうゆ」がある。

 祖父の醤油醸造所だいまるしょうゆを引き継ぎ、4代目店主の平野佐世子さん(41)が建物の一部をカフェに改装して元気いっぱいに切り盛りしているお店。醤油の樽をイメージしたキッチンや客席、小座敷風の席もある和モダンな店内は小さな子を連れた家族連れや、このカフェを目的に丹後を訪れる観光客らでにぎわっている。

 四季のパフェが人気だが、特に自信を持っているのが、この時期限定のイチゴパフェ。近隣農家が丹精込めたイチゴを「これでもか!」と盛り付ける。品種は「イチゴの王様」と呼ばれる章姫。甘くて柔らかい代わりに日持ちしないので流通に乗りにくい。近隣で収穫されたばかりの、厳選された新鮮な粒が届くからこそ、存分に盛り付けられるのだと胸を張る。

 ほかにもイチゴを添えるレアチーズカップ、チョコに漬けて楽しむイチゴのチョコレートフォンデュも人気。手間のかかるメニューだが「お客さんが笑顔になる瞬間を見たくて、張り切れます」という。

春の旬の食材

 春の旬の食材、水産物は丹後とり貝のほか、白身で身離れが良い「ハタハタ」、南蛮漬けやなめろうもおいしい「マアジ」、産地でしか食べられず幻の味ともされる「アカガレイ」、魚の王様「マダイ」がある。

 農産物はイチゴのほか、煮て炒めて、もちろん生でもおいしい健康野菜の王様「キャベツ」、口いっぱいに春の息吹が広がる「山ぶき」、春の味覚の代表格「タケノコ」がある。

詳しくは 「旬の食材提供店」特集ページで

ここで食べられます  旬の食材提供店

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2022年3月12日更新

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