洋食屋さんのテイクアウト

　目を見張るボリュームのカツやフライ、ハンバーグ。どれも美味しくて、しかも安い。

　店主の海邉次夫さんは料理一筋66年。「食べて、また来よう」と思ってもらえるものをと、80歳を超えた今も厨房で腕を振るう。カウンター越しにのぞいてみると、小さなフライパンを巧みに操り、魔法のように、みるみる料理ができあがっていく。福知山に店を開いたのは15年前。来店者は子どもからお年寄りまで幅広く、神戸屋ファンは増え続けている。

　テイクアウトは創業時からしていて、メニューにあるものは大体対応している。一番人気は神戸屋ランチ。あれもこれもと、おかずがたくさん入っていて、お店の味を存分に堪能できる。

　大正時代創業。洋館のような外観が目を引く老舗洋食レストラン。

　店主の吉田浩之さんは、曾祖父から祖父、父と続く4代目。幼い頃から厨房を手伝い、店の味を受け継いだ。創業当初から多くの人に愛されているデミグラスソースは1週間以上かけて仕上げている。サクサクで大きなエビフライ、ブイヨンで煮込んだ柔らかいハンバーグ、自家製マヨネーズで和えるポテトサラダなど副菜も丁寧に手作り。

　お店のほとんどのメニューは、テイクアウト対応。中身が崩れないよう包装にも気をつかっている。また、店内飲食時と同じようにお皿に盛りつけて持ち帰ることもできる（お皿は要返却）。

　自然に囲まれた丹波市青垣町で、シェフ小田義之さんと娘で店長の鈴木明日香さん、伊藤絵美香さんが家族で営む。レストランでは旬の食材をふんだんに使ったコース料理、自家製デミグラスソースで煮込んだ国産牛のハンバーグ、日替わりのパスタなどが味わえる。

　テイクアウトできる食事メニューは、モチモチの自家製生地で作るピザ。トマトソースに季節の野菜がのっていて、自宅のオーブンで温めなおせば、焼きたての食感が復活する。また、菓子工房で作る丹波産の卵や果物を使った優しい味のスイーツは全て持ち帰り可能。こちらを目当てに訪れる人も多く、人気商品は早々に売り切れてしまう。

　肉厚のステーキが人気のお店。肉は注文を受けてから切り分け、溶岩石のチャコールで焼くので、余分な脂は落ちて旨味は凝縮、しかも柔らかい仕上がりに。

　肉は３種類ある。脂身が少ない赤身でヘルシーなNICKステーキ、脂と赤身のバランスが良く、口の中で溶け合うリブアイロールステーキ、一頭からわずかしかとれない高級部位のヒレステーキ。食べたい分だけ、グラム単位で注文できる。

　「NICKのステーキは、冷めてもやわらかくて美味しい」と評判で、テイクアウトの利用は多い。オードブルやピザと一緒に頼めば豪華な食事に。