宝石のような断面にうっとり フルーツ大福

断面にうっとり 残暑にうれしい
 雪のように真っ白な大福を2つに割ると、中には色鮮やかな果物。宝石のように輝く断面にうっとりしたら、一気に口の中へ。みずみずしい果肉と柔らかなお餅が相まって、幸せのハーモニーを奏でます。後味爽やか、残暑厳しい季節にはぴったりなおやつです。

丹波市 明正堂

 織田家ゆかりの城下町・柏原に昭和初期から店を構える和菓子店「明正堂」。名物最中「おさんの森」をはじめ、手土産や法事などに重宝する銘菓を作っている。
フルーツ大福は、3代目・吉竹直之さんの息子でチーフの仁人さんが、品ぞろえに彩りを加えたいと2年前から始めた。「果実のまんま」をコンセプトに、大きくカットしたフルーツを使用。甘さ控えめの白あんと柔らかなお餅で優しく包んでいる。
真っ赤なスイカ、甘みを蓄えた桃、完熟のバナナ、これからの季節は梨やマスカットなど常時4種類ほどが並ぶ(冬季はお休み)。味も見た目も華やかで、これを目当てに訪れる人も増えている。
仁人さんは「小豆や餅米、果物は、生産者から直接仕入れています。素材が持つストーリーも感じてもらえるようなお菓子作りを心掛けています」と話す。

スイカ大福      291円
ゴールデンキウイ大福 346円
バナナ大福     259円
パイナップル大福    259円

丹波市柏原町柏原71 
☎0795-72-0217
営/9:00~18:00(日曜日は17:00)
休/火曜日

福知山市 明智茶屋

 明智光秀にちなんだプリンや焼き菓子など、遊び心あるお菓子が人気の「明智茶屋」。開店7年目を迎え、店主の植村勇輝さんは「そろそろ『茶屋』らしいお菓子を」と、和を取り入れた商品開発を始めた。
今夏の新登場、フルーツ大福もその一つ。メロン、桃、イチジク、パイン、みかん…ショーケースにちょこんと鎮座している姿が可愛らしく、どれにしようか迷ってしまう。季節を問わず国産イチゴを使った大福が並ぶのは、洋菓子店ならでは。秋には網野産の巨峰や梨などが登場する。
「ぜひ断面を見てほしい」と、餅切り用の紐と切り方の説明書をつけている。

【フルーツ大福】
メロン  330円
桃    335円
キウイ  325円
いちご 336円
みかん 416円

福知山市篠尾新町1-1
☎0773-24-3210
営/10:00~19:00
休/火曜日

綾部市 菓匠 宮代屋

 昭和元年創業の「宮代屋」で、夏から秋にかけて登場するのが「パイナップル羽二重」、「マスカット羽二重」。様々なフルーツの中で、特にこの2つが餅と相性が良いという。高級フルーツパーラーにも負けない品質確かな完熟を、きめ細やかで伸びのよい「羽二重餅」で丁寧に包む。口に入れたとき、はじけるようにあふれ出る果汁と餅のなめらかな口あたりがたまらない。
「梅も“フルーツ”ですので…」。三代目・塩見大介さんが勧めるのは、同店の一番人気「綾人」。羽二重餅の中に南高梅の甘露煮が入っていて、あまずっぱさが癖になる。表面に細かく散りばめられた氷餅がキラキラと輝き気品漂う一品。

パイナップル羽二重 230円
マスカット羽二重     260円
綾人           230円


綾部市宮代町宮代29
☎0773-42-0309
営/9:00~19:00(日曜・祝日~18:00)
休/月曜日(祝日の場合は翌日)

与謝野町 大槻菓舗

 ようかん、どら焼きからケーキ、かき氷まで、「大槻菓舗」の店頭には地元の食材にこだわった50種以上の和・洋菓子が並ぶ。11月ごろには「由良みかん大福」が登場する。宮津市由良地区で江戸時代から栽培されている由良みかん。毎年、4代目・大槻喜宏さんが自ら農園まで足を運び、味を確かめながら収穫している。酸味がしっかりしているのが特徴で、白あんの甘さと相性が抜群によい。丸ごと1個を与謝野町産米で作るお餅で包んだ巨大サイズだが、ぺろりと食べられる。
9月以降は久美浜産のシャインマスカット大福、春には、ホテル&リゾーツ京都宮津で栽培している章姫を2粒使ったいちご大福が並ぶ。

由良みかん大福   330円
久美浜シャインマスカット大福    360円
いちご大福     360円


与謝野町弓木1837
☎0772-46-2231
営/8:00~18:30
休/水曜日

2021年8月28日号掲載

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