美容師さんに教わる ヘアケアのポイント

ブローしてもうねる、トリートメントしてもパサつく、ワックスをつけても広がる…。湿度が高い梅雨は、特に髪の悩みが増える時期です。福知山市のヘアサロン「sora」オーナー・大槻晃大さんにヘアケアのポイントを聞きました。「ちょっと意識するだけで、髪質は変わってきますよ」と大槻さん。できる範囲で実践してみてください。

❶洗う前にブラッシング

 髪を洗う前に、重要なのがブラッシング。髪の毛の中のホコリや抜け毛を取り除くことができ、また髪のもつれがとれて、頭皮にお湯が伝わりやすくなる。

❷お湯で「予洗い」

 まずは38度くらいのぬるま湯で丁寧に洗う。頭皮の汚れは、ホコリや汗など水溶性のものが多く、この「予洗い」で8割くらい落とすことができる。

後頭部やこめかみなど凹んでいる部分は、おざなりになりがちなので、意識して洗う

❸シャンプーは十分に泡立てる

つむじに向かって上に引っ張り上げる

 「予洗い」をしたらシャンプーをつけ、十分に泡立たせる。泡立ちが悪いときは、シャンプーを足すのではなく一度洗い流し、再度つけて洗い直す。脂がたまりやすく加齢臭の原因にもなるので、耳の後ろもしっかり。

★シャンプーしながら、簡単マッサージ
リフトアップや眼精疲労などに効果がある。指の腹を使って気持ち良いと感じる程度に指圧していく。揉み返しがあるので、やりすぎに注意。

左=耳の周りにはリンパ節が集まっている。指でV字を書くように上から下へおろす。たまった老廃物を流すイメージで。

右=耳の真上にあるツボを
押すと、眼精疲労に効く。

❹洗い残さないよう、すすぎはしっかり

 シャンプーが髪に残らないよう、しっかりすすぐ。特に、後頭部、首もと、耳の後ろ、生え際は注意。洗い残しは、顔や背中にできる吹出物の原因にもなる。

❺髪を守るトリートメント

 衣類に覆われている肌とちがい、髪は「丸裸」の状態。常に紫外線、冷暖房の風などにさらされている。髪を守るために、シャンプー後にトリートメントをする。
髪を軽く絞って水気を切ってから、トリートメントを、ダメージ部分→毛先→中間へと伸ばしていき、最後に全体にさっと指を通す。湯船に浸かるなどして、数分を置く。この時、熱めのお湯につけて絞ったタオルを頭に巻いておくと、湿った熱で開いたキューティクルに成分が浸透しやすくなりさらに効果的。ぬるぬるした感触が残らないよう、すすぐ。

❻自然乾燥、生乾きはNG

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❼ドライヤーは根元から

 タオルドライ後、ドライヤーを使って根元から乾かしていく。(このとき、洗い流さないトリートメントをつけるのが理想)。根元を立ち上げるようにして風をあてると、毛先は内側を向き、おさまりがよくなる。反対に根元を抑えてしまうと、毛先が跳ねるので注意。最後は上から下へ風をあて、毛の流れを整える。

つむじに向かっておこすように。つむじが右回りの人(日本人に多い)は右から、左回りの人は左側から乾かしていく

シャンプーのシリコンって?

シリコンは、髪の毛のキューティクルをコーティングする成分。ダメージが気になる人が使うと、しっとりまとまりやすくなる。ただ、シリコンは肌に付くと非常に取れにくく、肌あれの一因になることがある。
一方、ノンシリコンシャンプーは、頭皮のクレンジングを重視したい人向け。肌に優しく、さっぱりとした軽い洗いあがりが特徴。

Soraでは、シリコンを取り除くリセットトリートメントメニュー(1600円)を用意。不純物が落ち、子どもの頃のような健やかな髪質になる。

【sora】 ☎0773-22-7766
福知山市篠尾新町1丁目44 田中ビル1F
営/9:00~18:00
休/月曜日

■大槻晃大さん 
soraオーナー。2019年に店を開店した。髪質や頭の骨格に合わせた施術で「一瞬ではなく、ずっとかわいい」スタイルを作る。気さくな人柄で、客層は幼児から90代までと幅広い。新しい技術やケア商品の勉強を欠かさず、こだわりを話し出したら止まらない。

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