色とりどりの景色に出会う 花さんぽ

春から初夏

思いがけず開花の早かった桜の後も、季節を盛り立てるように野や山で、いろんな花が次々と見ごろを迎えています。赤や白、黄色にピンク。色とりどりの景色に出会えば、気分も晴れやか。ぽかぽか陽気に誘われて、花さんぽへ出かけよう。
(2021年4月号掲載)
※開花は天候によって変わる場合があります(特に今年は例年より早い傾向)。また、感染対策のため内容を変更、中止する場合があります。お出かけ前に確認してください。
※データは取材時のものです。最新の情報は各施設にお出かけ前にご確認ください。

【豊岡市】 たんとう花公園 の チューリップ

 2021年4月12日~10日間程度

広大な敷地を埋め尽くす300品種100万本のチューリップ。昨年の秋から実行委と住民が協力して植え付けや管理を行い、今年も色鮮やかに花を咲かせる。話題の巨大フラワーアートはコロナ退散を願って「アマビエ」が登場。新調した展望台に上れば、その姿が一望できる。森林遊歩道エリアで見られる、木漏れ日の中で咲く様子もまた趣があって美しい。

 意外にも花が最もきれいに見えるのは雨の日。汚れが洗い流され、一層鮮やかさを増すという。

 期間中は、切り花や鉢植えの販売もある。

 コロナ感染防止対策のため、入場制限をする場合がある。土・日曜日(特に午前11時から午後3時)は混み合うので、平日の入園がおすすめ。

【チューリップ】

チューリップの花言葉は、色によってさまざまある。赤は『恋の告白』、ピンクは『愛の芽生え』、黄色は『希望のない恋』、白は、『失恋』など。また本数によっても異なり、1本は『あなたが運命の人』、3本『愛している』、12本 『恋人になって』、15本『ごめんなさい』、108本『結婚してください』などなど。チューリップで会話が出来そう。 *諸説あり

【所】豊岡市但東町畑山
【時】9:00~17:00(最終16:30) 
【料】800円、高校生以下無料
【P】あり
【問】Tel0796-54-0500(但東シルクロード観光協会)
開花状況→但東シルクロード観光協会

【朝来市】 白井大町藤公園 の 藤

 4月下旬~5月上旬
 緑豊かな山々に囲まれた7000㎡の敷地に、長さ500m幅4mの藤棚が続く。花房が1m45㎝にもなる九尺藤を始め7品種があり、紫、白、ピンクの花を付ける。それらが谷風に吹かれ優雅に揺らめく様子は圧巻で、山陰随一の藤の名所として名高い。藤棚の下を歩けば、甘い香りが漂い、まるで紫の雨の中にいる気分。

 空を泳ぐ50匹ものこいのぼり、住民手作りの水車小屋や噴水も心を和ませてくれる。1999年に公園が完成して以来、管理組合を中心に大切に管理している。

【藤】

 高貴な花として古くから親しまれていて、万葉集にも藤を詠んだ多くの句が残されている。花言葉は「優しさ」「歓迎」。 
*諸説あり

【所】朝来市和田山町白井1008
【時】9:00~18:00(最終17:30)
【料】500円、小学生以下無料  
【P】あり
【問】TEL 079-670-1636(白井大町藤公園管理組合) 期間外はFAX079-670-1637
開花状況→白井大町藤公園HP

【宮津市】 獅子崎稲荷神社 の ミツバツツジ

 4月初旬~中旬

 獅子崎稲荷神社は、宮津湾を挟んで文殊堂の対岸の山の中腹にある。神社へと続く参道を取り囲むように、1000本ものミツバツツジが群生。4月に入り次々と花を開き、連なる朱色の鳥居と相まって、目にも鮮やかな景色が広がる。

 神社からさらに上へ登ると、宮津湾と天橋立が一望できる展望所へ。ここからの眺めは、雪舟が絵に描いた国宝「天橋立図」と構図が似ていることから「雪舟観(せっしゅうかん)」と呼ばれている。

【ミツバツツジ】

 枝先に3枚のひし形の葉をつけることから、この名前がついた。葉が出る前に咲くので、花の色がより鮮やかに見える。岩場などの厳しい環境でも花をつけるところから、花言葉は「節制」「抑制のきいた生活」。 *諸説あり

【所】宮津市獅子崎
【時】参拝自由
【問】TEL 0772‐22-8030(天橋立観光案内所)

【綾部市】 水源の里・老富 の シャガ

  4月下旬~5月上旬

 綾部市と福井県の県境にあり、水源の里として知られる老富地域は、ミツマタ・シャガの群生地として有名。4月中旬までは黄色く可憐なミツマタが咲き誇り、これからの時期は、白いシャガの花が杉林一面を埋め尽くす神秘的な景色が広がる。 

 舗装されていない林道なので、散策には汚れてもよいスニーカーがおすすめ。

【シャガ】

  花は短命で、朝開き夕方にはしぼんでしまうが、一枝にたくさんつけるので次々と新しい花を咲かせる。花言葉は、「反抗」。剣のように鋭い葉の様子と日陰でも咲かせるところに由来するという。種を作らず、根を伸ばして仲間を増やしていくところから「友人が多い」もある。*諸説あり

【所】綾部市老富町在中 国道27号「山家」交差点から府道1号に入り、福井県境まで直進。看板あり
【料】1人200円(運営協力金)
【P】あり
【問】℡0773-42-9550(綾部市観光協会)

【丹波市】 市島町妙高山 の クリンソウ

 5月中旬~下旬

 花茎を中心に、ピンク色の可憐な花を車輪状に数段つけるクリンソウ。絶滅危惧種に指定されている貴重な植物だが、山野草愛好家の女性が妙高山のふもとで群生する姿を発見した。以来、地元の守る会が遊歩道の整備や見守りを続けていて、毎年多くの人が散策を楽しんでいる。

【クリンソウ】

 姿が仏塔の屋根にある「九輪」に似ていることからこの名前がついた。花言葉は「幸福を重ねる」。*諸説あり

【所】丹波市市島町多利 県道541号線沿い付近
【時】観賞自由   
【P】あり
【問】TEL 0795-70-3501(かすが観光案内所)

【豊岡市】 神鍋高原 の スイセン

 4月中旬~

 冬の間は銀世界だったスキー場のゲレンデが一転、黄色と白のスイセンで彩られる。2010年、花の名所にしようと4年計画で取り組まれた「神鍋山に水仙を植えよう運動」で7万本が植えられ、現在も美しい眺めを作り出している。

 スキー場ではグリーンシーズンが始動。キャンプや熱気球体験などが楽しめる。また、目の前にある道の駅・神鍋高原では特産品の買い物や但馬牛を使った料理などを味わうことができる。

【水仙】

 花言葉は「うぬぼれ」「自己愛」。美少年ナルキッソスが水鏡に映った自分の姿に恋をしてスイセンになってしまったというギリシア神話に由来するという。*諸説あり

【所】豊岡市日高町栗栖野59-78 アップかんなべ中央ゲレンデ
【時】8:00~17:00   
【料】無料   
【P】あり
【問】TEL0796-45-1545(中央ゲレンデ事務所)

2021年4月10日号掲載

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