自粛生活を楽しく乗り切る  おうち遊びのアイデア紹介

 緊急事態宣言が発令され、お出かけが難しい日々が続きます。家の中で、子どもとどうやって過ごしたらいいのか、困ってしまうことが多いのでは。福知山市岡ノのNPO法人おひさまと風の子サロンにお邪魔して、小さな子どもとできる、おうち遊びを教えてもらいました。身近なものを使った簡単なものばかりです。せっかくなら大人も一緒に楽しみましょう!     

取材に協力いただいたのは

NPO法人 おひさまと風の子サロン

 妊娠中、または子育て中の保護者と子どもを支援。子育て座談会などのイベント企画のほか、市の委託を受けて、地域子育て支援施設「すくすくひろば」の運営をしている。ひろばでは屋内の広いスペースで遊ぶことができ、常駐のスタッフが子育ての相談を受ける。
2021年1月現在、コロナ感染予防対策のため、利用時間は午前10時から同11時30分までと、午後1時から同2時30分まで、各8組までの予約制にしている。木・日曜日、祝日休み。

【所】福知山市岡ノ2726 電話0773-23-5722

●教えていただきました
すくすくひろばスタッフ 塩見沙由梨さん

 元・保育士で、自身も年少、年長、小学4年生の子がいるお母さん。経験をもとに、子どもたちに楽しい遊びを提案したり、保護者の相談に乗ることもある。

★バスタオルを使って

おもちゃ探し

 タオルで山を作り、一つの山だけにおもちゃをかくします。「どこに入っているかな~」

タオルボール

カサカサ音が楽しい

 ビニール袋をバスタオルで包んでボールを作ります。カサカサという音が、赤ちゃんは大好き。触ったり転がしたりして遊びます。

バスタオルを広げ、真ん中にビニール袋を置く

三つ折りにする

端を折り返し、

くるくると丸めて、

完成

最後に、折り返して完成

ブランコ

 タオルを床に敷き、子どもを寝かせ、大人2人でバスタオルの端をもってゆーらゆら。
歌を歌ったり音楽に合わせてゆらしてあげるのもよいです。

 写真のように、バスタオルを子どもの体に巻いてあげると大人一人でもできます。
 大人のよい運動になりそう。

電車ごっこ

 床に敷いたタオルに子どもが座り、大人がタオルを引っ張って進みます。
 座れない子は、タオルの端を縛ってずり落ちないように寝かせてあげます。

新聞紙を使って

赤ちゃんはビリビリ破るだけでも楽しい

 新聞紙を思い切りビリビリに破いたり、細かくちぎって上に投げたり、フッ!と息を吹きかけて飛ばしてみたり、音や感触が楽しいのか、乳児でもぐしゃぐしゃに丸めて夢中になって遊びます。

 うまく破れない子は、あらかじめ新聞紙を丸めて柔らかくしてあげたり、切れ目を入れてあげておくとよいです。破る動作は3本の指を使うので、お箸や鉛筆を持つ練習にもつながります。

 他にも、細長く丸めて棒を作ってチャンバラごっこ、マントやドレスのように身に着けて王子様、王女様気分を味わったりと、新聞紙からはいろいろな遊びが広がります。(ぜひ読み終わった両丹日日新聞も使ってください)。

 「あとの掃除が…と心配になりますが、大きなゴミ袋を用意して、散らかった新聞紙を玉入れのように袋に入れるゲームにすると、喜んで片付けてくれますよ」

 新聞紙を白いビニール袋に入れて、目鼻と帽子をつけて「雪だるま」、ビニール袋の結び目を耳に見立てて「うさぎ」など、想像力を膨らませるといろんなものが作れます。

 いろんな大きさの輪を作れば、詰んだり、転がしたりして遊べます。

小麦粉を使って

小麦粉粘土を手作り

万が一なめても安心
※小麦アレルギーの場合は、米粉でも代用可能です

 小麦粉粘土は、材料は口に入っても大丈夫なものばかりなので、子どもと一緒に作ることができます。粉を練る感触が楽しく、この遊びが、後々クッキーなどお菓子作りへとつながっていきます。

【作り方】

①小麦粉(300㌘)と塩(少々※防腐剤の役割)をまぜる。

②水(80㏄~100㏄)を少しずつ加えながら、混ぜる。

③まとまってきたら、手触りをよくするために油(少量)を入れる。(※油は入れなくてもよい)。

④粘土くらいの固さになったら完成。食紅を少し混ぜてカラフルにしても。

※小麦アレルギーがないか注意してください。また粘土状になったものをのどに詰まらせると危険です。大人が一緒に遊びましょう。

 「冷たいねとか、柔らかいね」など声掛けをしてあげてください。ラップに包んで冷蔵庫で保管すると、3~5日くらい遊べます。

 小麦粉の代わりに片栗粉を使うと、スライムのようになります。片栗粉100㌘に、水50㏄~100㏄を少しずつ入れながら、混ぜていきます

 始めはギシギシとした手触りだったのが、ポロポロになり、モチモチ、そして、とろとろにと、変化していくのが楽しいですよ。

季節を感じる体験

晴れの日は おうちピクニック

 日差しの暖かい日はテラスやベランダにレジャーシートを敷いて、ピクニック気分でおやつやお弁当を食べてみましょう。それだけで、いつものごはんが特別な時間に変わります。「日差しや風を感じられて、気分転換になります」

寒い日は 天然の氷作り

 明日も寒くなりそう…そんな日は前もって水を張ったバケツや容器を外に置いておきます。朝になったら、氷に変身。大人には当たり前のことでも、子どもにとっては不思議な体験です。「いろんな形の氷を作ったり、葉っぱやお花を入れてもきれいですよ」。触って冷たさを感じたり、溶けていく様子を観察したりと、子どもの五感を刺激します。

センサリートイを手作り

 知覚、触覚、聴覚を刺激する知育おもちゃを「センサリートイといい、家庭でも手作りできます。

センサリーバック

感触を楽しむ

【作り方】 家で余っている保冷剤の中身を(洗濯のりでもOK)をフリーザーバッグに詰めます。キラキラ光るスーパーボールやビーズなどを一緒に入れるときれいです。フリーザーバッグを2重にして、四辺を布テープで補強すると安心。

揉む、つかむ、押すなどの感覚が脳の発育につながります。

やりたい放題 偽ティッシュボックス

 子どもはティッシュを出すのが大好き。要らない布とウェットティッシュケースを活用した偽ティッシュボックスを作れば、いくら出しても大丈夫。

布を2枚ずらして重ねる

下の布を折る

その上に布を重ねる

下の布を折る

1~4を繰り返して、ウエットティッシュケースにいれたら完成

手作りセンサリートイの作り方は… 
サロンで年3回発行している情報誌の最新号(2月中旬発行予定)で、センサリートイのくわしい作り方を紹介しています。
冊子はすくすくひろばのほか、福知山市内の児童館、公民館など行政施設、図書館などに置いています。

2021年1月26日両丹日日新聞掲載

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