春の花の季節がそこに

 暖冬の影響で、いつもより早く桜の便りが届きはじめました。心弾む花の季節到来です。桜にツバキ、チューリップなどなど、北近畿には花の名所がたくさん。いずれの地も地元のみなさん、施設のみなさんが大切に保護し、世話を続けてきました。愛情いっぱい受けた花たちが、間もなく満開を迎えます。

※掲載のイベントは今後、中止、延期、内容変更になる場合があります。お出かけ前にご確認ください。

【丹波市】 ふるさと桜づつみ回廊

 兵庫県では、1991年から2000年にかけて、瀬戸内海から日本海を結ぶ延長170㌔の河川に沿って、武庫川~篠山川~加古川上流~円山川の堤を約5万本の桜でつなぐ「ふるさと桜づつみ回廊」の整備が進められた。その木が立派に成長し、すばらしい桜並木を作っている。丹波市では、加古川とその支流、柏原町の柏原川、氷上町の高谷川、春日町の黒井川、青垣町の倉町川、山南町の篠山川沿いなど桜の名所が多い。

写真=柏原川沿いの桜。丹波市の桜についての問い合わせは丹波市観光協会Tel 0795-72-2340まで(土・日曜・祝日休み)

写真=丹波市役所春日庁舎北側を流れる黒井川沿いには約500本のソメイヨシノが咲く

【養父市】 樽見の大桜

 樹齢が1000年を超えることから、別名「仙桜(せんざくら)」とも呼ばれる。標高350㍍の所に自生する兵庫県下で最大のエドヒガンザクラ。樹高13.8㍍、幹回りは目通りで6.3㍍。1951年に国の天然記念物に指定されている。1967年頃から幹や枝に枯れが目立つようになり、1993年には「ガイコツのよう」と言われるまで樹勢が衰えた。そこで、国、県、市、地元が力を合わせ本格的に治療を開始。その結果、現在では樹木全体を覆うほど多くの花や葉が茂るようになった。

 周辺には大桜の苗を植樹し、全体が桜山になっている。

写真=駐車場からは山道を歩いて15分の距離

養父市大屋町樽見字ケジメ85番地
やぶ市観光案内所 Tel079-663-1515

【南丹市】 大野ダム

 大野ダムは1961年に治水と発電を目的に設けられた京都府で最初の多目的ダム。当時、地元住民の手で植えられたのがダム公園を埋めつくす約1000本の桜。4月上旬の見頃。公園の横を通る府道12号沿いにも連なるように桜が咲き、桜吹雪を間近に感じながらのドライブも楽しめる。
※4月4日(土)~12日(日)に予定されていた「大野ダムさくら祭り」は中止になりました。

写真=ダムと桜とのコントラストもおもしろい

南丹市美山町樫原 大野ダム公園
大野振興会 Tel 0771-75-9110

【豊岡市】 出石城跡

 なつかしい情緒あふれる「但馬の小京都」出石の桜の名所。城跡の稲荷参道や隅櫓、登城橋付近が桜につつまれる様子は華やかで趣深い。ソメイヨシノと八重桜が違う時期に開花するので「出石の桜は2度咲く」といわれ、見頃は4月上旬から約1ケ月間と長い。なお、4月19日(日)に予定されていた、出石特産の皿そばを何杯食べられるか競う恒例の「出石そば喰い大会」は延期(開催時期未定)になった。

 写真=城下町を散策し、名物の皿そばを味わおう

豊岡市出石町内町
但馬國出石観光協会 Tel 0796-52-4806

ミツマタ・シャガ

【綾部市】 水源の里・老富

 3月下旬~4月中旬、黄色い可憐なミツマタが杉林一面を埋め尽くし、幻想的な光景に包まれる。そのシーズンが終わると、見渡す限りの神秘的な白いシャガが眼前に広がる。3月下旬から5月中旬の開花シーズンには地元の人の手で休憩所「花やどり」が開設される。運営協力金1人200円が必要。舗装されていない林道のため、汚れてもいいスニーカーやトレッキングシューズがおすすめ。早朝や深夜はクマ出没情報があるので注意!

写真=ミツマタの群生。皮は和紙や紙幣の原料として使われる

綾部市老富町在中
綾部市観光協会 Tel 0773-42-9550

カタクリ

【丹波市】  清住かたくりの里

 「丹波の正倉院」と呼ばれる名刹・達身寺がある氷上町清住地域は、日本有数で関西最大のカタクリの密集群生地で知られている。カタクリは春の到来とともに薄紫色の花を咲かせる。ヨーロッパでは、「春の妖精」とも呼ばれるが、花が咲くまでには種を植えてから実に7~8年かかるというから驚きだ。見頃は4月初旬の気温が高い晴れまたは薄曇りの日。
※4月5日(日)に予定していた「かたくりまつり」は中止になりました。

写真=クヌギ林の中にひっそりと群れ咲く

丹波市氷上町清住
あおがき観光案内所Tel 0795-87-2222

ツバキ

【舞鶴市】 舞鶴自然文化園

世界の様々な種類を展示 ツバキまつり

  日本有数の1500種、約3万本の色鮮やかなツバキが約5㌶の園内を埋め尽くす。3月19日(木)~4月12日(日)には恒例の「ツバキまつり」を開催。苗木の販売(3月19日~31日、売り切れ次第終了)、記念写真のプレゼント(3月20日~22日)、植え替え実演(4月4、5、11、12日)、園内の一部をドッグランとして開放するワンワン広場(4月4日~12日)などを実施する。なお、カフェの営業や一部屋内イベントは中止。午前9時~午後5時。入園料大人500円、小・中学生250円。

写真=舞鶴自然文化園では年間を通して大浦半島の豊かな自然とのふれあいを満喫できる

写真=ボリュームがあり豪華なツバキの花

チューリップ

【豊岡市】 たんとうチューリップまつり

※4月上旬から開催予定だったチューリップまつりは中止になりました

豊岡市但東町畑山 たんとう花公園
但東シルクロード観光協会 Tel 0796-54-0500

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