うどん大好き

 平安時代に空海が唐から饂飩(うどん)を四国に伝えて讃岐うどんが誕生したという言い伝えなど、うどんの発祥には諸説あり定かではない。でも、手軽な庶民食として古くから日本全国で食べられてきたことは確か。地域には、地元の人がひいきにするうどんやお店がたくさんある。そのほんの一部をご紹介します。

【綾部市】 竹松うどん店

 店主の竹原友徳さんは職人歴16年。讃岐の名店・山内うどんで修業した後、うどんを打ちながら全国行脚。9年前、古里に店を構えた。“純手打ち”にこだわり、全て手作業で打った麺を、薪釜で芯から茹で上げる。もちろん化学調味料無添加。うどんは350円から。炭火焼の鶏肉をのせた名物の「せせりうどん」、自家製もろみうどん、月替わりの「ピースうどん」など。天ぷら、おむすび、小鉢なども充実している。

【写真】名物のせせりうどん(600円、プラス100円であんかけに)と天ぷら(120円)、地元産米のおむすび(120円)

【写真】薪釜の前で竹原ご夫妻。薪釜は火力が強く、温もりが長持ちする

【写真】蔵はギャラリーになっている。定期的にイベント「タケマルシェ」を開催している。次回は4月5日(日)

綾部市志賀郷町儀市前13 ℡0773-21-1665
11:00~15:00
7・8・9のつく日休み
Pあり

【福知山市】うどんそば処 やすいや

 “うどんのやすいや”として知られた老舗の食事処。現在は36年間厨房を守る4代目・藤井伸(のぼる)さんが、うどん、そば、丼、定食など100種類以上を提供する。うどんとそばは店内で製麺、ダシは利尻産の昆布と3種類の削り節でとるなど手作りにこだわる。天ぷらは注文を受けてから揚げる。うどんは25種類。中でも桜エビの円い天ぷら「円天(えんてん)」はめずらしく、これをのせたうどん、そば、丼は名物。

【写真】円天うどん(580円)。昔は舞鶴の業者のものを使っていたが、廃業してからは店で作っている

【写真】店主の藤井伸さんとスタッフ

【写真】店の前に約10台分の駐車スペースがある

福知山市荒河新町76 ℡0773-22-6654
11:00~14:30(L.O.14:00)、17:30~20:00(L.O.)※完売次第閉店
月曜休/Pあり

【舞鶴市】 おいしい処 まいづる茶屋

 西舞鶴の入り口、一の宮神社の鳥居横にある。舞鶴漁港で水揚げされた魚の造り、天ぷら、丼、定食、今の時期はカキなど、地元の旬の魚介が手軽に食べられると評判のお店。この店の意外な名物が「稲庭うどん」。店主の親戚が秋田にあり、数ある中から白く腰が強く口あたりのよい「稲庭絹女うどん」にほれ込み取り寄せている。人気メニューが稲庭うどんとミニ丼のセット。丼は海鮮丼をはじめ5種類から選べる。

【写真】稲庭うどんとミニ丼セット(1450円)。写真の海鮮丼のほか、天丼、穴子天丼、鮭いくら丼、ソースカツ丼がある

【写真】店主の市川卓也さんは、毎朝鮮魚店を回って仕入れをする

【写真】店の前には神社の杜が広がり、夏は新緑、秋は紅葉、冬は雪景色が美しい

舞鶴市十倉60-1 ℡0773-76-1886
月・水~金曜日11:00~15:00、17:00~21:00
土・日曜・祝日11:00~21:00
火曜休/Pあり

【朝来市】本格手打うどん 一心 和田山店

 創業40年以上、但馬を代表するうどんの名店。自家製の本格手打ち麺と、厳選した鰹と利尻産の昆布でとるまろやかなダシが調和する味わいが、多くの人に愛されている。手打ち本来のうまみを味わう皿うどんや釜あげうどんをはじめ、自慢のダシを生かした人気のカレーうどん、王道の天ぷらうどんなど単品メニューが専門店ならではの40種類以上。「心を込めて一生懸命作らせて頂きます」と店主。

【写真】人気のカレーうどん(900円)。すうどん600円~、釜天うどん1500円。定食類、丼物もある

国道9号沿い、店の前は全但バス「高田」バス停

落ち着いた雰囲気の中にテーブル席と座敷がある

朝来市和田山町高田18(国道9号沿) ℡079-672-4916
11:30~19:30※火曜日は15:00まで(祝日は除く)
水曜休/Pあり

(2020年2月22日号掲載)

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