温泉大好き学生たちが紹介 地元の温泉ここがイイ!
各地にある温泉をきっかけに、その地域を知り、人びとと交流を広げているグループが福知山公立大学にある。大学公認サークルの「湯けむり同好会」。全国のメジャー温泉から秘湯まで様々な湯を訪ねている学生たちに、地元の温泉の魅力を紹介してもらった。

湯けむり同好会
(福知山公立大学公認サークル)
サークルができたのは2017年。現在は約40人が所属している。お湯相手とあって活動は「湯(ゆ)~ったり」。それでも各自で温泉巡りをするほか、月に1回、温泉例会を開催。一昨年は城崎、昨年は有馬で温泉合宿を開いた。
今年1月例会は福知山市夜久野高原(夜久野町平野)、道の駅「農匠の郷やくの」内の夜久野高原温泉で開いた。建物のあちらこちらをチェックしつつ温泉につかって「プハ~」。眺めの良さに感動しながら、魅力を次々と拾い上げていった。
夜久野高原温泉 福知山市

ここがイイ!
内湯からの展望が絶景、入ってからも温泉の香りがして来て、美味しいご飯屋さんも近くにあり満足感のある温泉です。

道の駅農匠の郷やくの内にある温泉。自然の中にある施設ならではの眺望が魅力。展望大浴場、露天風呂、岩風呂、ジャグジー、サウナなどがある。

【データ】
福知山市夜久野町平野2179 TEL0773-38-0001
【泉質】単純泉
【効能】神経痛、慢性消化器病、筋肉痛、痔病、五十肩、運動麻痺、 関節痛、疲労回復、冷え性、病後回復期、関節のこわばりなど
時間/平日12:00~22:00
土日祝日10:00~22:00
水曜休(祝日の場合は翌日)
料金/大人600円、子ども(3歳~小学生)300円
ニコニコ温泉 福知山市

ここがイイ!

福知山駅から歩いて行ける温泉。大浴槽、ジェット風呂、展望風呂、露天風呂、足湯、サウナがあるほか、岩盤浴(別料金)も楽しめる。

【データ】
福知山市広峯町22番地 TEL0773-23-2525
【泉質】ナトリウム・カルシウム塩化物冷鉱泉
【効能】神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺関節のこわばり、うちみくじき、慢性消化器病、痔疾、冷え性、病後回復期、疲労回復、慢性婦人病など
時間/平日10:00~24:00、土日祝日8:00~24:00
第1月曜休(GW、年始除く)
料金/大人630円、子ども370円
シルク温泉 豊岡市

ここがイイ!
名前の通り肌がシルクのようにすべすべになる温泉。打たせ湯や贅沢な源泉を堪能できる浴槽もあります

福知山から国道426号で峠を越えてすぐ。花崗岩と蛇紋岩の境界から湧くとろ~り、ヌルっとした美人の湯。内湯のほか露天風呂、滝湯、サウナなどがある。一部源泉かけ流し。

【データ】
豊岡市但東町正法寺165 TEL0796-54-0141
【泉質】重曹泉
【効能】慢性皮膚病、慢性消化器病、やけど、切り傷など
時間/冬季(1、2月)7:00~23:00 通常6:00~23:00(第3水曜日は点検のため17:00~になる月あり) 無休
料金/大人700円※4月から土日祝800円 中学生以下400円(5歳未満無料)
福知山温泉養老の湯 福知山市

ここがイイ!
いろんな種類の露天風呂があり、長時間温泉を楽しむことができます

庭も美しく、一日ゆっくりできる温泉として人気。屋内には大浴槽、ジェット風呂、足裏泡風呂、足湯蒸し風呂、サウナなど。露天は岩風呂、ひのき風呂、つぼ風呂がある。

【データ】
福知山市字長田小字宿81番地33 TEL0773-27-6000
【泉質】ナトリウム塩化物泉、高成分療養泉
【効能】神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、冷え性、打ち身、慢性消化器病、 慢性皮ふ病、切り傷、やけど、婦人病など
時間/10:00~23:00 無休(レストランは木曜休)
料金/大人(中学生以上)800円、子ども(2歳~小学生)400円
ホテルロイヤルヒル 福知山&スパ 福知山市

ここがイイ!
とても綺麗な温泉で、何回でも足を運びたくなる温泉。外にあるひのき風呂がおすすめです。

市街地を望む高台のホテル内にある温泉。宿泊客だけでなく、一般の人も利用でき、広々とした風呂を楽しんでいる。サウナもある。

【データ】
福知山市字土師小字澤居山176 TEL0773-27-5000
【泉質】ナトリウム・カルシウム塩化物泉、高成分療養泉
【効能】神経痛、筋肉痛、関節痛、疲労回復、冷え性、打ち身、慢性消化器病、 慢性皮ふ病、切り傷、やけど、婦人病など
時間/平日6:30~10:00/16:00~23:00、土日祝6:30~23:00 無休
料金/大人(中学生以上)800円、子ども400円(2歳未満無料)
湯村で「新温泉大学」

地域を元気にすることを学びに来ている学生たちとあって、温泉を通して地域活性化について考えることも土台に据えている。昨年11月には兵庫県新温泉町と協力して、湯村温泉で「新温泉大学」を開いたりもしてきた。

町側からの呼びかけで同好会が企画を練り、学内で参加者を募って開講。温泉街や地域を歩き、地元の人たちと交流しつつ、開湯伝承を聞いたり湯村ならではの荒湯を生かした調理体験をしたり。温泉につかりながら町職員に様々な取り組みを聞く温泉講義や、学生たちがアイデアを提供していくワークショップもした。サークル代表の山元翔吾さん(3回生、愛知出身)は「温泉につかりながらの講義は内容も熱く、みんなに好評で、ぜひまたやりたいです」と話している。
2020年2月8日号掲載