商売繁盛、合格祈願、開運、子宝祈願に  十日えびす

2020年1月10日(金)  天橋立文殊堂

 一年の商売繁盛を祈る「十日ゑびす」が2020年1月10日、宮津市文珠の智恩寺文殊堂で行われます。

 商売繁盛のほか、文殊菩薩の智恵にあやかり合格祈願をする人、開運を祈る人ら、大勢の参拝者が訪れます。

 (写真は昨年のもの)

【写真】福棒を授与するミス福娘   
かつて弘法大師が大黒天の版木から福札を刷り、参拝する人たちに授けてきたといういわれに基づくこの祭りは、江戸時代から続いています。現在は、この福札を細かく折って棒状にした福徳長寿の福棒を、福娘たちが授与しています。

 【写真】熊手などの縁起物がたくさん並ぶ

ほかにも、国の重要文化財の秘仏・文殊菩薩像の特別開扉や各種祈祷があり、福棒を授かった人は、ヒノキの板に描かれた宝船の床木、熊手の看板さらえなどが当たる空くじなしの「吉祥宝くじ」が引けます。また、冷えた身体にうれしい甘酒の無料接待があり、参道には露店がにぎやかに並びます。

 【写真】地元の人たちがふるまう甘酒で心身共に温まる

 祈祷は10日午前7時から午後6時まで。9日は宵ゑびすで、午後6時から同9時まで受け付け。参拝自由。

 智恩寺は、京都丹後鉄道宮豊線天橋立駅下車、徒歩約3分のところにあります。車の場合は、京都縦貫自動車道綾部宮津道路「宮津天橋立」ICから約10分。当日は文殊堂駐車場と一部周辺駐車場が無料開放に。問い合わせは、智恩寺TEL0772-22-2553へ。天橋立文珠繁栄会協賛。

智恩寺 【ちおんじ】

 平安時代初期に平城天皇の勅願寺として建立された。日本三文殊の一つで国の重要文化財の文殊菩薩、ゑびすを祭る文殊堂がある。文殊堂の左手には同じく重要文化財の多宝塔が建つ。茶屋通りに面する山門は黄金閣とも呼ばれ京都府の指定文化財(宮津市文珠466)。

立ち寄りスポット

智恵の餅 四軒茶屋

 1300年代の嘉暦のころの発祥で、食べれば智恵が授かるといわれる「智恵の餅」。門前に並ぶ吉野、彦兵衛、勘七、ちとせの四軒茶屋で300年以上、手づくりの伝統を守っている。

天橋立温泉 智恵の湯

 天橋立駅すぐ横。肌をきめ細やかにする効能があり、「美人の湯」といわれる。中学生以上700円、小学生350円。営業時間は正午~午後9時。TEL0772(22)1515

天橋立ビューランド

 天橋立絶好のビュースポット。ここからの眺めは「飛龍観」と呼ばれる。入園料(山頂までの往復のリフトまたはモノレール込み)は中学生以上850円、小学生450円。TEL0772(22)1000

智恵の輪灯篭

 桟橋の脇に立つ。3回くぐれば文殊様の智恵を授かるという言い伝えがある。

天橋立松並木

 天橋立には大小約8000本の松が立ち並ぶ。名所旧跡や句碑などが点在。

2019年12月21日号掲載

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