冬の肌トラブル

手がカサカサになって、指先がパックリ!顔や腕、体中がかゆくなる!
など、冬はお肌のトラブルが特に多い季節。

「先生、なんとかなりませんか!」。

お肌の専門家、松木皮フ科医院(福知山市昭和町)の松木勇人院長に聞きました。

【写真】松木先生

 冬場は空気が乾燥して、肌の水分を奪われるから手がカサカサしてしまう-というのは分かりやすいですね。一方で、食後に食器などを洗えば、肌に水が触れるから良さそうなはずなのに、手荒れがひどくなってしまいます。 それって、なぜ?これは、肌が持っている保湿成分を洗剤などの界面活性剤が分解し、バリア機能が低下して水分が多く奪われるからです。

 また、保湿成分を奪われないよう、綿の手袋をして、その上からゴム手袋をして洗い物をするのがいいですね。
保湿成分が奪われるのは食器洗いだけではありません。入浴も同じ事。身体を洗いすぎないようにしたいですね。ナイロンタオルでゴシゴシなんて絶対ダメです。私は手だけで身体を洗っていますよ。お風呂上がりにも、クリームを忘れずに。

無くなった保湿成分は、補ってやるしかありません。
保湿クリームを塗るのが効果的です。

 加齢によっても肌トラブルは増えてきます。年齢とともに皮脂膜が薄くなり、角質の水分が減少することで、かさついた乾燥肌になります。空気が乾燥すると一段とかさつき、かゆみなどをもたらします。60代から多く見られますが、50代でも珍しくありません。ストレスや体調も影響して、症状が出る年と出ない年もあります。油断せず、大事な肌を保湿してあげて下さい。

 肌のトラブルは、クリームや薬を塗ることで症状が治まったように見えても、ケアは続けて下さい。「もう治ったから」と思ってケアをやめ、また症状が出るというのを繰り返す人が多いのが残念です。特に男性はケアを面倒がる傾向にあります。

 クリームは人によって合う、合わないがあります。改善が見られない場合や、どんなクリームを選んだらいいのか分からない場合、心配なことがある時は、信頼できる医療機関で相談してみて下さい。

2019年12月7日号掲載

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