ルミ先生の片付け講座 クローゼット編
これからの季節は、クローゼットが厚手の服であふれかえってしまいがち。限られたスペースを有効に使った片付け術を整理収納アドバイザーの瀧本ルミ先生に教わりました。
整理収納アドバイザー 瀧本ルミ先生
整理収納アドバイザー1級。自宅で継続型の片付けレッスン「おうちレッスン」を開講している。自身もかつては片付けが苦手だったといい、一人ひとりに寄り添ったアドバイスをする。訪問お片付けサポートや生前整理アドバイザー講座もしている。
福知山市在住。℡080-3853-6183
はじめに
① 衣類を全部出してみる
何をどれだけ持っているのか把握するために、クローゼットの衣服を全部出します。同じような服がたくさん出てくることも。
② 分類する
季節ごとに、Tシャツ、パンツ類、セーターなどに分け、さらに、いるものといらないものに選別します。
【選別のポイント】
「やせたら着る」「高かった」
「やせたら着る」「高かったから」という服は二度と着ません。いつ、どこで着るのか、はっきりイメージできないものはお別れを。
昔よく着た服、3年以上着ていない服
私は「進化する」と表現するのですが、体は年齢とともに変わります。鏡の前に立ち似合わないと感じたら「自分の目が良くなった」と前向きにとらえて、お別れしましょう。
ボロボロの服
気に入っていても、シミやヨレが目立つ服はお別れしましょう。部屋着に使う場合も、例えば宅配便が届いたときにそのまま出られるかを考えるとよいです。
しまいやすく取り出しやすい8割収納が理想。上下各3着+ワンピースがあれば1シーズン着まわせます。持ちすぎないようにしましょう。
上の棚ゾーン
手が届きにくく、埃がたまりやすいなど、使いづらいという意見が多い上の棚。
同じ高さの板を両端に立て、幅の長さにカットした板を上にのせて簡易棚を作ります(写真)。釘を使わないので簡単。板はホームセンターで購入。カットもしてくれます。
ポイント
ファイルケースにバックや帽子を入れて収納。型が崩れず、すぐに取り出せます。普段使っていないハンガーなどもこのゾーンに。何が入っているかわかるよう、ケースの背にはラベリングを。
ハンガーゾーン
シャツやセンタープレスのあるパンツ、スーツやジャケットなどしわになりやすいものは吊るして収納します。
ポイント
ハンガーは同じメーカーのものに揃えるのがおすすめ。収納力が格段にUPし、見た目もすっきり。ハンガーも多種類あります。用途に合わせて選べば、型崩れを防げます
コードクリップに名前シールを貼って間仕切りに
記者が実践! 自宅のクローゼットのハンガーを揃えてみました
Before
ハンガーの色も形も向きもバラバラ…
After
服同士の間隔が空き、出し入れしやすくなりました!
アクセサリー
サイドの壁に、キッチンツールフックをとりつけて、アクセサリーをかけると便利新しい服の値札を切るためのハサミも一緒に吊るしています。
引き出し収納ゾーン
セーター、Tシャツ、トレーナーなど、吊るすと型崩れするものは、たたんで引き出しに収納します。(頻繁に着るものは吊るしてもOK)
引き出しの高さは、18~20㎝のものがおすすめ。立てて収納でき、取り出しやすいです。
ちょっと置きスペース
一回着たけど、洗濯はしないものなどを置くスペースを確保。月1~2回リセットします。
パジャマの置き場を作っておくと、床に脱ぎっぱなし…を防げます
気が付いたときに、サッとお手入れ出来るように、クローゼットに毛玉とりを収納しています。
Tシャツ
たたんだとき、輪になる方を上にして入れます。色分けすると、よりきれいです。列ごとにブックエンドを仕切りに使っても〇。
またまた 記者が実践! j詰め込みすぎの引き出しを見直しました
Before
上に積み重ねているので、下に何が入っているのかわかりません。全部だしてみると、汚れたりヨレたものが多数見つかりました
After
何がどこにあるのか、すぐにわかって服選びが楽に!
靴下
仕切りに100円ショップなどで購入したかごを利用。今日履きたい靴下が一目瞭然。
ハンカチもかごで仕切ります。
パーカーのたたみ方
寒い季節に活躍するパーカーですが、かさばるのでクローゼットを圧迫します。フードの部分がシワにならずコンパクトにたためる方法を紹介します
【番外編】 おさがり子供服の保管方法
子どもがいると、たくさんおさがりをもらいます。まだ大きいからと袋に入れたままにしていて、いつの間にかサイズアウトしてしまうことも。衣装ケースに紙袋をセットしてサイズ別に分けて入れておくと便利です。適正サイズになったら、紙袋ごと取り出して、さっとクローゼットに移動できます。
2019年11月9日号掲載