旬の味覚を求めて果樹園へ
ブドウ、ナシ、リンゴ、クリ、ミカン…、北近畿に秋の果実のおいしい季節がやってきました。お店で買うのもいいけど、収穫したてを味わうのも格別。直売所やフルーツ狩りに出かけましょう。
天候により収穫時期がずれたり、販売期間が変わることがあります。あらかじめ電話などで確かめてください。
夜久野高原のブドウ

ニコニコぶどう園
京都府唯一の火山、宝山の噴火で出来た夜久野高原。栄養豊富な“黒ぼく”の溶岩台地は、野菜や果物の栽培に適している。「ニコニコぶどう園」は今から約50年前に開園、現在は2代目の杉森昭彦さんが家族で経営している。今年は、マスカットベリーA(1kg850円)、巨峰(同1300円)、シャインマスカット(同1500円)など7種類を栽培。全国発送もする。直売は9月中頃まで。
■福知山市夜久野町平野766-1(道の駅「農匠の郷やくの」前)
(問)TEL0773-38-1122
(営)9:00~17:00
(休)9月下旬まで無休
京丹後市 久美浜町のナシ

京丹後市久美浜町、網野町では明治時代からナシの栽培が盛ん。農家が技術向上に努めた結果「京たんご梨」として京のブランド産品に指定され、近年は台湾など海外にも輸出されている。町内には、ナシ狩りができる農園が6軒ある。料金は一律2時間食べ放題で大人880円、子ども770円など。予約必須で、直接現地に行ってもできない。予約・問い合わせは久美浜町観光総合案内所まで。
■京丹後市久美浜町
(問)久美浜町観光総合案内所TEL0772-82-1781(9:00~17:00)
神鍋高原のリンゴ

神鍋亭りんご園
1980(昭和55)年、神鍋を愛してやまない初代が「この地で自然を生かして何かできないか」との思いから、西日本で初めてリンゴ園を開いた。9月から12月初旬にかけて5つのりんご園で「つがる」「ひめかみ」「神鍋スウィート」「ふじ」が味わえる。特に「ひめかみ」は皇室に献上したこともある同園のオリジナル品種。入園料(食べ放題)は大人650円、子ども550円。
■豊岡市日高町太田830
(問)TEL0796-45-0064
(営)9:30~17:00
綾部市のクリ

旭町観光栗林園
大粒で甘みがある栗の王様“丹波栗”の産地として知られる綾部市旭町の観光栗林園では1978(昭和53)年から丹波栗の直売と全国発送を行っている。今年は9月14日(土)~10月下旬頃。Lサイズ1kg1500円、2Lサイズ同2000円、3Lサイズ同2500円。9月29日(日)10:00~16:00、焼き栗、栗ごはん、栗あんのたい焼き、うどんなどの店も出店して「栗祭り」を開催。また、9月末頃からマツタケの予約を受け付ける。
■綾部市旭町鍋倉36
(問)TEL0773-46-0546(直売所)
(営)9:30~17:00
(休)火・水曜日
丹後由良海岸のミカン狩り

森鴎外の名作『山椒太夫』に登場する安寿と厨子王の里、丹後由良海岸はミカンの栽培に適しており、江戸時代から栽培されてきた。10月中旬になると、たわわに実をつけたミカン畑の景色が広がり、国道178号沿いにミカンを売る店が並ぶ。ミカン狩りは2時間食べ放題で、中学生以上700円、小学生・園児500円。天橋立観光協会に問い合わせると、由良みかん狩り組合から連絡が入る。
■宮津市石浦
(問)天橋立観光協会TEL0772-22-8030
(営)10月20日(日)~11月30日(土)
2019年9月14日号掲載