道の駅のひんやりスイーツ

道の駅ソフトクリーム総選挙関西第１位
自然の中で育った牛の生乳のみを使用

　京都府南丹市美山町は、町域の約95％を高さ800m前後の山々が占める、京都府の屋根。たくさんのかやぶき民家があり、今なお日本の原風景が残されている。

　京都市内に続く国道162号、通称「周山街道」沿いには、道の駅「美山ふれあい広場」がある。ここのソフトクリームは、昨年の「道の駅ソフトクリーム総選挙2018」で関西第1位に輝いた。人気のソフトクリームは、おいしい牛乳「美山牛乳」から作られている。

地元産にこだわり工房で手作り

　道の駅の中に「美山牛乳」の工場があり、隣接して10年前にオープンした直営の「美山のめぐみ牛乳工房」で、出来上がったばかりの牛乳を使った、ソフトクリーム、ジェラート、グラニータ（イタリア版かき氷）など冷たいスイーツが食べられる。

　総選挙で第1位に輝いたソフトクリームは、原料の配合から製造まですべての工程を工房で行う。ソフトクリームミックスを製造する際の温度は、牛乳の殺菌温度より低い70℃に設定し、美山牛乳のおいしさを損なわないようにしている。

　また、ジェラートは、ソフトクリームと比べて乳脂肪分を低く配合しているため、あっさりした軽快な味わい。一番人気のミルク味のほか、美山産の食材にこだわった味が10種類以上あり、ショーケースにはブルーベリーや緑茶、かぼちゃなど年中販売されるものや、いちごや栗など季節限定で旬のとれたてのものも並ぶ。

美山牛乳加工センターの前に並ぶ加工品製造課課長兼美山のめぐみ牛乳工房店長の中島和行さん（右端）はじめスタッフのみなさん

評判のソフトクリームを笑顔で差し出すスタッフの赤坂さん。同工房は京都市南区のイオンモール京都桂川店の中にもある

　朝来市特産「岩津ねぎ」の甘みと香りがくせになる驚きのアイス。免疫性を高める「ヌル」を多く含む２月の生ネギを使い、白根はミキサーで細かく、青い葉はみじん切りにし、ミルクのジェラートに練り込んでいる。

　「ご当地ソフト決定戦」で来場者からの熱い支持を受け商品化した。宮津の老舗茶店「磯野開化堂」の厳選茶葉を使い、香ばしさとミルクの甘さが絶妙に混ざり合う。天橋立の松並木に見立てたクッキー付き。

　地元でのんびり育った牛から搾る良質な牛乳を使った、芳醇なジェラート。一番人気の「ミルク」を筆頭に、黒豆入りの「黒豆きなこ」、フレッシュな果物から作るコンポートを混ぜ込んだフレーバーもあり、どれもハイレベルな味わい。

シングルカップ280円～

果物の宝庫・久美浜ならではの、果肉たっぷり濃厚スムージー。とれたてのスイカやメロン、モモなど夏季のフルーツを地元・平林乳業のミルクやヨーグルトと合わせている。毎年大好評で、昨年は8月末までに完売した。

　緑茶を抽出し混ぜ込んだ、ほんのり若草色のソフトクリームに、地元銘茶「朝来みどり」の粉末をトッピング。その上から国産ハチミツをかけてできあがり。お茶の爽やかな苦みとハチミツの甘みが引き立て合う、ほかにない逸品。