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両丹日日新聞2019年1月17日のニュース

マラソン参加中の医師、レース中断して心肺蘇生 福知山の沢辺さん

沢辺さん  兵庫県三田市で昨年12月16日に開かれた第30回三田国際マスターズマラソンで、心肺停止となったランナーに適切な救命処置をしたとして、京都府福知山市在住の外科医で綾部市立病院の診療部長、沢辺保範さん(57)にこのほど、三田市から感謝状が贈られた。

 大会は温かな声援と走った後に食べる豚汁が名物のハーフマラソン。沢辺さんは、2010年から趣味でマラソンを走っており、2018年の走り納めとして出場した。

 走っていて、ゴールまであと約2キロの地点で、男性がうつ伏せに倒れているのを発見。すぐに駆け寄り、意識と脈を確認したがいずれも無かったため、気道確保や心臓マッサージなどの処置を施した。

 この時、救急車が偶然、現場を通りがかった。近くの市民病院からコース上にある市消防本部へ帰る途中で、救急隊員がAED(自動体外式除細動器)を持って救命に加わった。沢辺さんもレースを一時中断して救急車に同乗して、男性を搬送した。

 病院に到着するころには、男性(西宮市在住、40代)は意識を取り戻していたという。そのあと、いったん入院はしたものの回復して退院した。

 大会には約4500人が出場(2キロのファンラン含む)し、救急態勢も取られていたが、医者が居合わせ、救急車が通りかかるなど、いくつもの偶然が重なって迅速な対応につながる救命劇となった。

■「当たり前のことをしただけ」■

 このほど三田市の職員が綾部市立病院を訪れ、感謝状などを手渡した。16日に取材対応した沢辺さんは「医者として、当たり前のことをしただけです。役に立つことができて良かった。男性は特に後遺症もなく、元気にされていると聞いたので安心しました」と話していた。


写真=応急処置した際の状況を説明する沢辺さん(16日撮影)


    

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