「地域ぐるみで子育て支援を」 玉川大教授の大豆生田さん講演 

2026年09月10日 のニュース

 京都府福知山市は、子どもと子育てに優しいまちづくりを市民運動として広げようと立ち上げた「市ベビーファースト推進市民ネットワーク」のキックオフイベントを5日、市役所隣のハピネスふくちやまで開いた。専門家の基調講演があり、地域ぐるみで子どもや子育て世代を支える社会をめざし、一人ひとりができることを考えた。

 同ネットワークは、「安心の職場づくりをすすめよう」「みんなに情報を届けよう」など、5つのアクションプランを掲げる市ベビーファースト宣言に賛同した個人、事業者らが、「自分にできること」を申請フォームから登録し、可能な範囲で実践する取り組み。

 キックオフイベントは、ネットワーク発足の周知などを目的に開催し、玉川大学教育学部教授で、NHKEテレの『すくすく子育て』でおなじみの大豆生田啓友さんが登壇。訪れた約150人を前に「地域みんなでこども・子育てを支えていくためには」と題して基調講演した。

 大豆生田さんは、長男、次男、長女の3人の子育てを経験。その中での体験談から話を始めた。ある日、パジャマ姿のままの次男を登園時間ぎりぎりに保育園に連れて行った際、保育士の先生から「よく頑張って連れてきてくれましたね」と優しい言葉を掛けられた。

 「パジャマのまま登園させるなんて-ときつい言葉を浴びせられると思っていたけど、寄り添った言葉を掛けてもらえ、心が救われた」といい、「親も懸命に子育てをしている中で、周りの人たちは手を差し伸べてあげてほしい」と呼びかけた。

 また子どもが遊んでいる声がうるさいと感じるケースについて、「住民が子どもたちと接点がないから、うるさいと感じてしまう。多世代で交流する機会をつくることで、関わりができて騒音と感じなくなるのだと思います」との考えを述べた。

 さらに関わりが増えることは、相互にメリットがあるとし、「高齢者は子どもに癒やされ、保護者は見守ってもらえて安心感につながる。ウィンウィンな関係づくりが重要」と話し、まち全体で子育てをすることの大切さを伝えていた。

 引き続き大豆生田さん、福知山ユナイテッド代表理事の片野翔大さん、福知山青年会議所の織田あみさん、大橋一夫市長によるトークセッションがあり、「小さな一歩が大きな未来に~わたしたちが今日から始められるベビーファースト」をテーマに意見を交わした。  

写真(クリックで拡大)=基調講演する大豆生田さん

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