有害鳥獣駆除の実績をオンライン報告に 隊員と行政の負担軽減

2026年01月17日 のニュース

府内自治体で初の試み

 京都府福知山市は、有害鳥獣駆除の捕獲実績をこれまでの紙からスマホアプリでオンライン報告できる体制を来年度から導入する。民間企業と兵庫県立大学の産学官連携で開発され、隊員と行政の負担軽減が期待されている。府内の自治体では初の試みとなる。

 市では、農作物被害を防ぐため、毎年3月20日から11月10日までの期間、鳥獣保護管理法に基づく有害鳥獣駆除を実施している。シカの捕獲数は2020年度以降、府内で最も多く、24年度には市に登録する約200人の有害鳥獣駆除隊員が、5789頭(ニホンジカ4439頭、イノシシ806頭)を捕獲した。

 これまでは、捕獲1頭ごとに写真を添付した報告書を作成し、毎月市役所へ提出する必要があった。アプリでは、捕獲した動物の種類や場所、方法、写真などをその場で入力して送信でき、月ごとの報告書の作成が不要になる。

 この仕組みにより、駆除隊員は写真の印刷費などの負担も軽減されるほか、市側も捕獲実績をリアルタイムで把握でき、報奨金の支払いまでの期間や、膨大な書類確認にかかる時間の短縮が見込まれる。

 アプリは兵庫県丹波市のマプリィ(山口圭司社長)が市の仕様に合わせて設計。高齢の隊員にも使いやすいよう、画面表示をシンプルにし、指示に従って操作するだけで必要な情報が漏れなく入力できるよう工夫した。23年度に一部の隊員が試験的に使用し、出た意見を反映して改良を重ねてきた。

 14日には、市役所隣のハピネスふくちやまで駆除隊員向けの説明会が開かれ、約70人が参加。兵庫県立大学の横山真弓教授は「アプリは慣れるまで苦労もあるが、手間は大きく減る。ぜひ活用し、労力を削減する取り組みを一緒に進めてほしい」と呼びかけた。

 70代の駆除隊員=石場=は「高齢なので簡単にはできそうにないが、オンライン化は賛成。写真代だけでもたくさんかかっていたので、手間も少なくなり便利だと思う」と話していた。

 2回目の説明会は16日夜に行われる。

 スマホを持っていない隊員もいることから、来年度は紙での提出も引き続き受け付ける。アプリ導入後は試行期間を設け、必要に応じて改善を続けていく。

 

写真(クリックで拡大)=アプリの説明に耳を傾けた

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