創立70年 福知山スキー協会、会員減が課題 裾野の拡大に模索続く

2025年11月30日 のニュース

 今年12月に創立70周年を迎える京都府福知山スキー協会(和久秀輝会長)が、会員数減少に悩んでいる。10年ほど前には約60人の会員がいたが、少しずつ減少して現在は47人となった。高齢化も進んでおり、新会員の確保をめざし、興味のある人の加入を呼びかけている。

 同協会は1955年12月に発足。スノースポーツの振興、会員の交流や技術向上などを目的に、福知山スノーフェスティバル、スキーバッジテスト、講習会などに取り組んでいる。

 府スキー選手権大会、国民体育大会(現・国民スポーツ大会)、四都市スポーツ大会冬季大会、全日本マスターズなどにも積極的に出場しており、競技力の高い選手も多い。会員は無料で各研修が受けられ、質の高い選手の指導で技術を磨くことができる。

 現在も11月に総会を開き、1月から3月にかけて活動をしているが、活動の場が冬季や市外のスキー場に限定されるため、市民への周知が広がりにくいほか、教室などを通じて小中学生が入会しても、進学などで離れることが多いといった悩みがある。

 一方で、会員増強に向けて同協会では新たにスノーボードの教育担当理事を置いた。今後、スノーボード講習会を企画していくなど、協会活動の裾野を広げようと努めている。

 総務部長の今井由紀さんは「スキーは高齢の方も楽しめる生涯スポーツです。来年は冬季オリンピックの開催年でもあり、一緒にスノースポーツで盛り上がりましょう。上をめざす方から初心者まで、興味があれば誰でも気軽に加入して下さい」と呼びかけている。

 会員になれば年会費として一般3千円、高校生以下1千円がいる。入会金はない。同協会ホームページから受け付けている。


写真(クリックで拡大)=市民スキー大会で楽しむ子ども

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