和紙で卒業証書作り 大江小6年生

2025年11月19日 のニュース

 京都府福知山市大江町波美、大江小学校の6年生10人が17日、同町二俣二の和紙伝承館で、来春の卒業式で自分たちが受け取る卒業証書に使う和紙を漉いた。

 和紙の卒業証書作りは、大江小統合以前の旧3小学校時代から取り組んでいて、今年は32人が3回に分けて体験する。

 市内で唯一手漉き和紙作りをする田中製紙工業所代表の田中敏弘さん(63)が今年も指導。児童たちは田中さんから「和紙は原料であるコウゾの液の繊維が絡み合うことでできます」と説明を受けたあと、紙漉きに挑戦した。

 児童たちは台にすだれを乗せた木製の道具・簾桁を使い、水槽の漉き舟から、コウゾの溶液をすくい取った。

 田中さんに手を添えてもらい、「簾桁の真ん中を軽く持って」などとアドバイスを受けながら、簾桁を上下左右に動かし、1枚の和紙に仕上げていった。

 漉いた和紙は田中さんの工房で乾燥してもらったあと、学校で名前などの文字を入れていく。

 児童dは「水が入ると、簾桁が重くなって大変でしたが、うまく漉くことができました。きれいな和紙の卒業証書を受け取りたい」と話していた。

 残りの児童は20、25両日に紙漉きをする。

 

写真(クリックで拡大)=田中さん(右)に手を添えてもらいながら、手漉きをする児童

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