創立80周年の節目祝いチャペルで茶席 茶道裏千家淡交会両丹支部

2025年10月21日 のニュース

 一般社団法人茶道裏千家淡交会両丹支部創立80周年、両丹青年部創立60周年の記念大会が19日、京都府福知山市土師のホテルロイヤルヒル福知山&スパで開かれた。会員や近隣支部から総勢300人が参加。古式ゆかしく厳かな濃茶席、近代的で華やかな青年部席などで祝い、式典では歴史を振り返りつつ、茶道の発展を誓った。

 両丹支部は福知山、舞鶴、綾部の約340人で構成しており、50歳までの人で青年部を作っている。自然や人への感謝、心くばりなど、茶席を通じて茶道精神の普及に努め、各種イベントや一般向け講座、学校での指導に取り組んできた。

 茶席は午前、午後に2回、同様の内容で実施。濃茶席、薄茶席、青年部席の3つがあり順番に参加。華やかな着物姿の参加者たちは、格式高い濃茶席では厳粛な雰囲気の中で茶をたしなみ、薄茶席では会話も楽しみながら味わった。

 青年部席はガーデンチャペルで開かれ、西洋皿が用いられるなど和洋折衷の雰囲気で茶を口にし、福知山成美高校茶道部の部員たちが運び役を務めた。

 記念式典は利休居士道歌の唱和で始まり、両丹支部の堀尾大直支部長があいさつ。堀尾支部長は「両丹支部、青年部とも、先人や役員をはじめとするみなさんの尽力により、今日まで『和敬清寂』の心を育んでまいりました。これからも伝統を守りつつ、現代の環境や思いに寄り添いながら茶道の教えを広げていきたいと思います」と伝えた。

 このあと、本田太郎衆院議員、大橋一夫市長らが祝辞を述べ、両丹支部前支部長の小西剛さんら功労者に感謝状を贈った。

 式典後には京都府立大学共同研究員の西村正芳さんが記念講演に立ち、福知山ゆかりの戦国武将・明智光秀と茶の関連などを紹介した。

 

写真(クリックで拡大)=チャペルでの茶席などで節目を祝った

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