青もみじ満喫し、一服を堪能 長安寺で茶会
2023年05月05日 のニュース
「丹波のもみじ寺」として知られる京都府福知山市奥野部の長安寺でこのほど、「青もみじ茶会」が開かれた。市内外から約190人が訪れ、鮮やかな新緑を満喫しながら、煎茶の一服を堪能した。
正木義昭住職が家元を務める煎茶道・売茶真流が主催。茶の文化を一般の人に広めたいと、40年ほど前から秋に境内で「もみじ茶会」を開いてきたが、新型コロナウイルスの影響で2020年から中止。今年は、秋に開催すれば多くの拝観者で混雑するため、初めて春の時期に茶会を企画した。
訪れた人は、本堂で桜の塩漬けが入った香煎茶を飲み、書院で玉露を味わった。売茶真流の会員が急須で淹れた煎茶が一煎ずつ振る舞われると、参加者たちは「甘い、おいしい」などと声を漏らし、茶の文化に触れた。
滋賀県から訪れた男性(28)は「普段はお寺に来ることは少ないので、こういう機会に来ることができて良かった。新緑とお茶に癒やされました」と話していた。
写真(クリックで拡大)=煎茶を満喫する参加者たち