ネパールの図書館建設を支援 資金をクラウドファンディングで募る
2025年09月19日 のニュース
京都府福知山市民の有志でつくる「ネパールの子どもたちを支援する福知山の会」(小滝篤夫代表)は、現地住民が進める図書館建設を支援する計画を立てている。福知山の会はこれまで文具などを贈ってきたが、今回は図書館建設資金を集める活動を進める。資金はクラウドファンディング(CF)で募る。
同会は2001年から、ネパールの山岳地帯にあり、教育環境が整わない地区の子どもたちに鉛筆やノート、消しゴムといった文房具や靴、古着などを贈る活動を続けてきた。物資は福知山高校生や市民の寄付で、小滝代表(76)らが直接現地に届けてきた。
昨年12月に、会員4人が鉛筆などの物資を届けるため、首都カトマンズの西方にある村「アダムタ」を訪れた。その際に現地の教育関係者が地元に図書館の建設を計画していることを知り、今年6月に福知山の会で資金集めの支援を決めた。
図書館は地元の小学校の敷地内に建設予定で、2階建て。子どもや先生、地域住民が利用できる施設になる。図書利用のほか、公民館的機能も持たせ、絵本の読み聞かせ、折り紙作り、絵を描く機会をつくる。また親たちも、環境や性、栄養について学べる場所にしたい考えだ。
建設費用は本や椅子などの道具の購入費も含め約1千万円と試算され、同会は近くクラウドファンディングでの寄付募集を始める予定。
小滝代表は「図書館が地域のコミュニティーセンター的な役割を果たす施設になれば。そして将来的にはこうした図書館が国中にできることを望んでいます」と話している。
写真(クリックで拡大)=8月31日に福知山公立大まちかどキャンパス吹風舎で開かれた「ネパール支援を考えるつどい」で、図書館建設についての説明があった