見えない放射線を観察 日新中2年生「エネルギー教室」

2025年07月03日 のニュース

 京都府福知山市前田の日新中学校(市田博校長)で1日、放射線をテーマにした「エネルギー出前教室」が開かれた。講師は、大阪科学技術館の増山隆仁さん。放射線発見の歴史や性質を教わったり、アルファ線、ベータ線の飛跡を観察する実験をしたりして、2年生198人が組ごとに学んだ。

 2年生は、2学期から理科で放射線について学ぶため、事前学習として基礎知識を身に付けることが目的。実験の前に増山さんは、放射線(エックス線)を発見したのはドイツのヴィルヘルム・レントゲンであること、宇宙、大地、空気、食べ物から放射線が出ていること、アルファ線、エックス線といった種類があることなどを説明した。

 引き続き、目に見えない放射線を確認する実験へ。アルコールの過飽和蒸気の中を放射線が通ると、その通り道に沿って、飛行機雲のように霧が観察できる装置「霧箱」を使って、アルファ線、ベータ線の飛跡を見た。

 部屋を暗くして、ライトで霧箱を照らすと、アルファ線のまっすぐな線、ベータ線の糸くずのような細く曲がった線が確認でき、生徒たちは「めっちゃ見える」と驚き、目を見開いて観察していた。

 さらに放射線の測定実験をしたほか、外部被ばくを低減させるには、放射性物質から離れる、間に重いものを置く、近くにいる時間を短くする-ことが重要であることも学習した。

 男子生徒は「放射線について学ぶ良い機会になりました。実験も成功して、アルファ線、ベータ線をしっかり見ることができ、たくさん学ぶことができました」と話していた。

 

写真(クリックで拡大)=アルファ線、ベータ線の飛跡を見る生徒

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