夏至の神事に200人 元伊勢内宮「夏越の大祓」
2025年06月27日 のニュース
夏至の21日、京都府福知山市大江町の元伊勢内宮皇大神社(後藤公一宮司)で、半年分の厄を払い、これからの無病息災を願う「夏越の大祓」が営まれた。神社西向かいの御神体山・日室ケ岳山頂に太陽が沈む神秘的な自然現象に合わせた恒例の神事で、約200人が参列した。
一年で昼間の時間が最も長い夏至の日は、三重県伊勢市の二見浦の夫婦岩の間から上った朝日が、日室ケ岳山頂に沈むとされ、元伊勢内宮は毎年、日の入りに合わせて神事を営んでいる。
午後4時30分すぎ、日室ケ岳を正面に望む遥拝所で神事が始まり、参拝者は大祓詞を唱和し、小さく切った紙や麻の切麻を体に振りかけて厄を払った。
あいにくの曇り空だったが、神事を終えた後、尺八演奏の奉納が始まる直前、10分ほどは雲の切れ間から太陽が見え、日室ケ岳の山頂に沈む光景が現れると、参拝者たちは歓声を上げて写真に収めていた。
舞鶴市から訪れた30代女性は「去年も来ました。今年も途中まで曇っていて心配でしたが、少し太陽が見られて良かったです」と話していた。
写真(クリックで拡大)=雲の切れ間から太陽が姿を現し、スマホで撮影する参列者たち