小中学修学旅行無償化 「みなさんの『なりたい自分になる』を応援したい」 日新中結団式で教育長が激励
2025年05月22日 のニュース
福知山市教育委員会(廣田康男教育長)は今年度から、市立小中学校の修学旅行費の無償化に取り組んでいる。昨年6月の市長選挙で、大橋一夫市長が掲げていた市長公約の一つ。小学校14校、中学校9校で計7069万8千円の予算を組んでおり、すでに小学校3校、中学校5校が修学旅行を終えている。
市教委は、子どもたちの充実した体験活動を支援する「響きプランF心の充実事業」を拡充する形で、市立小中学校の修学旅行費を全額補助している。同事業では、小学4年生と5年生、中学全校生徒の万博体験費も補助している。
京都府福知山市前田の日新中学校(市田博校長)は21日朝、3年生179人が沖縄へ向けて修学旅行に出発した。沖縄戦の資料館などがある県営平和祈念公園、沖縄美ら海水族館などを訪れ、平和や伝統文化について学ぶ。20日には同校体育館で結団式が開かれ、生徒らが集合隊形を確認し、注意事項を聞くなどした。
学校訪問で同校を訪れていた廣田教育長が激励に立ち、「市教委ではみなさんの『一人ひとりのなりたい自分になる』を応援したいと思っており、無償化もその一環です。福知山全体がみなさんのことを応援しようとしています。自分の思いを持って学び、『なりたい自分』に生かせる修学旅行にしてください」と伝えた。
同校の修学旅行実行委員会の男子生徒は「沖縄や飛行機が初めてなので、楽しみつつ、学級長としてみんなをまとめたい。物価高が続く中、旅行費を出していただけるのはありがたく、しっかりと勉強もしたいです」と話していた。
写真(クリックで拡大)=激励に立つ廣田教育長(右)