「元気に帰ってきてね」サケの稚魚、由良川に放流
2025年03月15日 のニュース
サケのふるさと由良川を守る会(衣川務会長)は15日、京都府福知山市猪崎、由良川右岸の音無瀬橋下でサケの稚魚放流会を開いた。子ども連れらが参加し、由良川支流の牧川に帰ってきた親サケの卵から生まれた約3千匹を、バケツでそっと放した。
由良川サケ環境保全事業実行委員会(佐々木幹夫会長)が取り組む事業の一環。例年は各家庭、団体へ発眼卵を引き渡し、かえった稚魚を持ち寄って放流しているが、昨年は全国的な不漁で一般配布ができなかった。
それでもなんとか、由良川支流の牧川で地場卵約6千個を確保。16日の綾部会場での放流と分けて、3千匹ずつを放流することにした。
福知山会場では衣川会長が、サケの成長などについて説明したあと、参加者たちが稚魚の入ったバケツを受け取って放流した。水面に放たれた稚魚たちは、由良川の流れに向かって元気いっぱいに泳いで行った。母親と参加した濵田大樹君(6)は「サケが泳ぐ姿がかっこよくて楽しかった。大きいサケになってほしいです」と笑顔を見せていた。
写真(クリックで拡大)=放流をする子ども連れら(15日午前10時20分ごろ)