上川口地区で防災、減災についてゲームで楽しく学ぶ 支援活動経験者の講演も

2025年02月26日 のニュース

 京都府福知山市上川口地区福祉推進協議会(竹下良孝会長)は22日夜、野花の上川口会館で福祉講演会「皆で考えよう防災・減災」を開いた。市社会福祉協議会の職員が講師を務め、参加した地元住民ら16人がゲーム形式で楽しみながら、災害時に有効な道具などについて学んだ。 

 使用したのは防災カードゲーム「なまずの学校」。同ゲームは、地震などの災害で発生するさまざまなトラブルを解決するために、グループで話し合いながら最も適したと思うアイテムを選び、その得点を競う。

 住民たちは4グループに分かれて、「タンスの下敷きになった人を助け出すには」「足をけがして歩けない人を運ぶために有効なのは」などの問いに対し、ブルーシートや軍手、ジャッキ、ガムテープ、戸板など、20種類以上のアイテムの中から最適だと思うものを考えた。

 ゲームのポイントは「身近なものを工夫して生き延びること」で、災害時に手に入れにくかったり、免許などを持つ特別な人しか使えないものより、普段から身の回りにある物の方が高得点に設定されている。

 住民たちは「大きなハンカチは包帯代わりにも止血にも使えると思う」「毛布やったら狭い通路でも人を引きずれるのでは」などと意見を出し合い、高得点が出ると喜んだ。

 竹下会長(67)は「災害はいつ起こるか分かりませんが、災害時を想定した勉強を楽しく学べ、有意義な時間になったと思います」と話していた。

 この日はゲームのほか、これまで10回ほど能登半島地震の被災地で支援活動を行う社協職員の竹本悠二さんが、現地の様子や被災者の声などを伝える防災講演もあり、住民たちは熱心に耳を傾けた。


写真(クリックで拡大)=災害時に役立つ道具を考えた

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